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【jumelleの双子生活6】〜妊娠編:実録・双子妊娠出産の費用。高額?払戻しはできる?〜

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え?妊娠出産は病気じゃないから保険おりないの!?うっそー!と妊娠発覚時にまず驚きました。さらに双子発覚、自分たちのわずかな貯金でまかなえるのかドキドキしました。このように妊娠出産はお金がかかる、双子なんて特に大変そうだ、と思いがちですよね。実際はどうなのか、体験を踏まえて詳しくみてみましょう。

双子の妊婦健診は大体いくら?

双子妊婦健診の頻度は単胎よりも少し多め

双子妊娠は単胎妊娠よりもチェック項目が多く、健診も頻繁にある(最初から2週に1回など)という話でしたのである程度覚悟していました。
私の場合は双子の中でも低リスクの二卵性で、大きなトラブルがなかったので、転院先(最初は出産ができない医院でした)の総合病院の婦人科で8w〜13wまで3週に1度、16wから産科に変わり、4週空いての20w以降は37wの出産まで2週に1度というリズムで、合計14回健診を受けました。

双子妊婦健診の実費総額は約3万円(トラブルがない場合)

妊婦健診は保険が使えない代わりに、私の住んでいた市では母子手帳の交付と同時に助成券という金券冊子を貰い、それを使うことで健診に現金払いが発生しない仕組みになっていました。
自費で支払ったのはその券が使えない保険適用の検査(双子妊婦のための追加検査や予定帝王切開前の検査)・母親学級のテキスト代など、健診を受けた8w〜36wの間で合計3万円弱でした(検査毎に2千円〜5千円、最高額は初期検査(10w)の9千円)。※料金は産院によって異なります。

助成券は最後の健診(14回目)で使い切ることができました。

万が一助成なしに妊婦健診を受けてしまった場合、その費用を後で払ってもらう「償還払い」の申請ができます。しかし申請期限が短いなど何かと面倒なので、出来るだけ早く助成を受ける手続きをしておきましょう(お住まいの地域によって助成システムが異なりますので詳しくは地元の保健所などにご相談ください)。

出産・入院費用の支払い方

双子は「出産育児一時金」が2人分!

出産にかかる費用は産院や出産方法・入院期間によっても大きく異なりますが、大体40〜70万円前後(双子だと高め)だと言われています(ウワサではホテル並設備・エステ完備などで100万超えもあるそうですが…)。それに対して保険(国保・健保など)から「出産育児一時金」が子供一人につき42万円(2017年10月現在)支給されますので、双子だと2倍の84万円。
これで母子ともに長期入院などがなければ出産費用を楽々カバーできます。

私の場合は出産当日入院・予定帝王切開・7日間入院・母子同時退院の結果、妊娠中の検査費用などを入れても黒字になりました。

「直接支払い制度」を使って貯金も安泰

それでも退院時には入院・出産費用を支払わなければなりません。しかし「直接支払い制度」を利用すると、産院が私たちに代わって保険者(健保や国保など)に「出産一時金」を直接請求・費用の支払いに補填することができますので、退院時に高額な費用を支払わなくてよくなります。

私はその制度を知らなかったので退院間際、慌てて病院に利用申請をしました。
もちろん差額があれば(一時金>費用)、その分は役所から後日指定した銀行口座などに振り込まれます。

長期入院・帝王切開には高額療養費が適用されるかも

高額療養費とは1ヶ月の間に同じ医療機関で支払う医療費の、自己負担限度額を超えた費用を保険者が後日払い戻してくれるというものです。保険が使える費用が対象ですので、妊娠に伴うトラブルでの長期入院・帝王切開などに適用されます。

注意すべき点(適用されないか支給額が下がることがある場合)は、

  • 所得状況。(所得に応じて自己負担限度額が変わる=払い戻される額が変わる)
  • 入院中に保険の種類を変えた(国保から健保へ等)場合。(保険の種類ごとに計上するため)
  • 入院が短期でも2ヶ月に渡った場合(例:1/31入院・手術、2/7退院)。(各月の限度額超えごとに計上するため)
  • 転院した場合。(同一医療機関での限度額超えごとに計上するため)

ということです。
長期の入院等で同一医療機関での自己負担額超えが直近12ヶ月で4ヶ月以上に渡る場合、4ヶ月目から負担額が引き下げられます。

また、医療費が高額になると事前に分かっている場合は、窓口での支払いを予め自己負担限度額までにできる「健康保険限度額適用認定証」を申請しておくと便利です。

詳しくは下記のリンクを参考にしてください。

高額な医療費を支払ったとき(協会けんぽ)

生命保険は必要?


妊娠が発覚して色々調べると、双子出産は入院や出産費用が嵩むことが多い、とのこと。確かに中に二人もいるので、切迫流産・早産その他のトラブルで入院するリスクは単胎妊婦さんより高いですし、長期の「管理入院」も考えられます。そして出産も「帝王切開」になるかもしれません。出産一時金が二人分でるとはいえ、状況によってはカバーできないかもしれません。

念には念を入れて妊娠発覚後早い時期に生命保険に入ることにしました。実はこの時2〜3年の短期帰国だったので、国保以外の保険には入っていなかったのです。
調べると妊婦が入れる保険はあることはあるのですが、2010年当時は今回の妊娠をカバーする保険というのがほぼなく、ほとんどが次回の妊娠から適用される(部位不担保)、というものでした。
それでは入る意味がないので、もう少し調べると見つかりました。加入条件としてはその妊娠について保険適用の検査・治療(悪阻の治療や切迫流産の為の入院等)をしてないことだったので、即決しました。結果、帝王切開だったのでその分の保険がおり、家計が助かりました。

私は今回の妊娠〜出産、その後日本を離れるまでの短期保険として探していたのでここに決めましたが、保険を選ぶ際はご自身のライフプランに合ったものをよく考えて選んでくださいね。
coop共済「たすけあい」女性コース
※加入できる条件が変更されている場合もあります。詳しくは保険会社に直接お問い合わせください。

私の場合は帝王切開での保険適用でしたが、経膣分娩でも保険が下りることがあるそうです。
詳しくはemishライターweedsさんの記事をご覧ください。

出産で生命保険や医療保険の給付金が支払われることがあるのは帝王切開だけではありません。吸引分娩・微弱陣痛・前期破水など経膣分娩でも下りるケースを紹介します。

医療費控除が受けられる場合も

出産による出費も医療費控除の対象になります

医療費控除は妊娠・出産だけではなく、生計を一とする家族が支払った医療費の合計が1年(1月1日〜12月31日)で10万円を超えると受けられます(総所得金額等が200万円未満の場合はその5%)。
控除される額は超過分全てではなく、そこから所得によって金額が変わってきます。

対象となる出費

  • 検診・検査費用(妊娠健診含む)
  • 通院・入院費用
  • 上記の為の交通費(公共交通機関または止むを得ずのタクシー代 ※全てノート等に記録しておきましょう)
  • 病院に対して支払う入院中の食費・部屋代
  • 薬局で買う市販の風邪薬等
  • 病院(歯科含む)の治療費等

対象とならない出費

  • 里帰り出産の為の実家への交通費
  • 入院に伴う身の回り品の購入費
  • 入院中の自己都合による差額ベッド代
  • 入院中の外食・出前費
  • 健康診断費用(病気がなかった場合)
  • 車通院の為のガソリン代・駐車料金
  • 健康増進のサプリや漢方・コンタクトレンズ

そして、上記の「出産育児一時金」や「高額療養費」、「生命・損害保険」など、医療費を補填する性質のお金分は差し引かなければいけません。
ただし、出産で一定期間就労ができないことに伴う健康保険からの「出産手当金」は医療費を補填しないので差し引かなくて良いそうです。

これは家計を同じにしている家族全員の医療費に対しての控除になりますので、もし妊娠出産以外にも他の家族が同じ年に高額な医療費を払っている場合、確定申告すれば戻ってくるお金があるかもしれません。

詳しくは税務署に直接お問い合わせください。

国税庁・医療費を支払ったとき
国税庁・医療費控除の対象となる出産費用の具体例

なんだかんだでプラスになりました


最初は双子だし、費用がバカ高くなるのでは?など考えて青ざめてましたが、フタを開けてみると順調な妊娠・出産で結構な黒字になりました。まぁ、その後のオムツ代・ミルク代は2人分だし、何かと物要りだったのでありがたかったです。

万が一赤字になった時も医療費控除が受けられたりもしますので、産後の大変な時だとは思いますが、パートナー等、家族と協力して申告できるものは漏れなく申告しておくことをお勧めします。

 

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