子どもの脱走を防ぐ方法
子どもって、あんなに小さな体の中にどれほどのエネルギーをため込んでいるのだろうと思うほど、一日中走り回っていませんか? しかも思った以上にダッシュ力があって、瞬間的にバーっと走り出されると追いつけないこともしばしば。つないでいた手もほどかれてしまう力強さです。
広い公園ではそれもほほえましいものですが、道路や駐車場など危険な場所ではたまったものではありません。悲しい事故を防ぐためにも、emishライター陣の体験をもとに、ほどけにくい手のつなぎ方と脱走防止に役立つアイテムをピックアップしました。
手首をしっかりホールドする手のつなぎ方
emishライターが実践している手のつなぎ方は2タイプあります。子どもの歩き方や成長に合わせて、試してみてください。
タイプ1.子どもの手首に小指を回すだけ
まずは人差し指、中指、薬指を子どもに握らせて手をつなぎます。小指だけをそっと子どもの手首に回し、ホールドします。ママの手の向きは、写真のように手のひらを後ろに向けていても前に向いていてもOK。やりやすい方向で大丈夫です。
普通につないだだけでは、子供が手を振りほどこうとしたときや、指をすり抜けようとするときにとっさに対処できません。スルっとママの手から離れて、瞬時に駆け出してしまいます。しかし小指を手首に回していると、簡単にはふりほどけずに走り出してしまうのを防ぐことができます。
3~4歳ころまでは効果あり
このつなぎ方をすると、5歳になった娘でもまだほどけにくいようです。とはいえ、そこそこ太くたくましく成長してきているので、回した小指を痛がるようになりました。2歳、3歳のころと比べると分別がついてきたこともあり、小指でホールドの手つなぎはそろそろ卒業です。
タイプ2.手のひら全体を包むように
ライターweedsさんが実践しているのがこちらのつなぎ方。子どもの手の甲側からやさしく手を包み、親指と人差し指で手首をホールドします。子どもは残りの3本の指をにぎるイメージ。2本の指でしっかりホールドするので、見た目以上にかなり強力です。ずんずん突き進む子にブレーキをかけるときにおすすめです。
脱走・迷子防止アイテム
我が家ではイヤイヤ期を含め、手首をホールドするつなぎ方で各種の脱走を防いできました。息子も娘も、手をつなぐのを嫌がらないタイプだったので、可能だった対策かもしれません。もしも手をつなぐこと自体を嫌がるようなら、離れていかないためのグッズを使うのも効果的です。
どこにでも付けられるつり革
外出先で子どもがつかまることを考えて作られた、小さなサイズのつり革です。天然のカエデの木で作られたわっかに、これまた天然のヌメ皮のベルトが付けられています。ママのバッグやベルトにぶら下げておくと、手をつなぐよりもウキウキしながら握りしめ、そばを離れずに歩いてくれますよ。
我が家では娘の誕生に合わせて、こわっかを購入しました。下の子を抱っこしていたり、荷物で両手がふさがったりしているときに、息子がつかまって歩けるようにと考えてのことです。狙いはみごとに命中。鉄道好きの息子にどストライクで、幼稚園に行きたくない病のときもこのつり革で電車ごっこをしながら園まで向かったほどです。今は下の娘がつかまって歩くことがあり、長く使えるいち押しアイテムです。
こわっかは、アシストオンの通販サイトで購入することができます。わっかの直径は約9.3センチ。北海道で作られた日本製です。価格は1つ税込で3,780円(2017/6/26現在)です。
介護用品として販売されている商品ですが、電車の吊革らしさ満載の見た目で子どもの心をくすぐってくれそうなのがこちら。ベビーカーに乗るのを嫌がったときに捕まって歩けるよう、ハンドルに取り付けても良さそうです。
ハーネスが付いたリュックサック
なりきりという名の通り、リュックの中に帽子が収納されていて、リュックのモチーフに仮装ができるシリーズです。本体の上部にあるポケットからリュック一体化型の帽子を取り出して、リュックを背負ったまま子どもにかぶせます。商品写真の画像では、カメの顔が帽子となる部分。帽子をかぶれば前から見ても後ろから見ても、愛らしいモチーフに変身するという仕掛けです。
迷子を防止するハーネスは取り外しが可能。我が家が愛用していたのは「みつばち」バージョンで、小柄な子どもたちは2歳まで使っていました。リュック本体は小さめで、ものを入れて運ぶことを目的とすると物足りないかもしれません。
2本使いは要注意
ハラハラドキドキの双子生活記事をアップしているjumelleさんが、1歳半になる前の娘さんたちを連れて道を歩いていた時のこと。2本のハーネスを使ってにっちもさっちもいかなくなったエピソードがあります。「1歳半前の二人が左右に行こうとして引っ張られ歩道の真ん中で動けなくなったんです。この年の子って引っ張ると後ろにコケるし、緩めると前につんのめってコケるし…。道行く人は笑ってるし…いいブログのネタになりました」。うん、たくましい。
結局その時以来、ハーネスはしまいっぱなしなのだそう。双子育児、年子育児などで2本使いを検討している方は、子ども同士手をつながせる、ひもを短くするなどの対応を考えたほうがよさそうです。
手首と手首をつなぐハーネス
背中から延びるハーネスだと子どもが嫌がってつけてくれないとか、リュックは背中が蒸れそうで心配というときは、手と手をつなぐ迷子紐を活用してみてはいかがでしょうか。リストバンドと紐の固定部が360度回転する仕様で、子どもが転倒したときに紐が絡まる心配を軽減した設計です。中は丈夫なワイヤーとなっているため、安心して使うことができそうです。
スパイラル状の紐は最大で1~1.5mまで伸びる伸縮性。物によっては2.5mまで伸びる商品も見かけます。ただし、長いとその分絡まりやすいといったレビューがありました。
※筆者はこの商品を使用したことがありません。類似品をいくつかみかけましたので、レビューや商品仕様を参考にご自身にあったものをお選びください。
チェアベルトにもなる2WAYハーネス
外出先で使っているママを見かけて「あらステキ」と思った商品です。肩がけにするとハーネスに、バックルを二箇所に取り付けるとご飯中の子どもの脱走やずり落ちを予防するチェアベルトになるすぐれもの。
ひっくり返して折りたたむとポーチになるので、コンパクトに持ち運びができます。布は水をはじく撥水加工済み。汚れがつきにくいのもポイントですね。
※筆者はこの商品を使用したことがありません。類似品をいくつかみかけましたので、レビューや商品仕様を参考にご自身にあったものをお選びください。
子供のぬくもりを感じながら楽しいお出かけを
お出かけのときは思う存分子どもの好奇心を満たしてあげたいものですが、外は危険と隣り合わせであるということは忘れずに対処しておきたいものです。とっさのときに対応できるよう便利なアイテムを活用して、楽しくお出かけしてくださいね。