子育て

個人面談(個人懇談)先生と何を話せばいい?<幼稚園・保育園編>

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幼稚園や保育園では、年に1度から2度ほど、保護者と先生で話し合う個人面談の機会が設けられます。(地域によっては「個人懇談」とも呼ぶようです。)
初めて個人面談を迎えるママは、「先生と二人で何を話したらいいの?」「話題が見つからなくて緊張する…」などと不安に感じているかもしれませんね。今回はそんな方のために、個人面談の話題のポイントをまとめました。

そもそも個人面談(個人懇談)って何?

個人面談とは、先生から子どもの園での様子を教えてもらい、逆に保護者からは家庭での様子をお知らせするミーティングです。園と家庭の両側から子どもの発達をサポートするために、お互いの意識をすり合わせるのが目的です。園にもよりますが、一人当たり10分から20分程度の時間が割り当てられることが多いようです。

個人面談の場は担任の先生が一人で対応することがほとんどですが、主任や園長先生が同席する場合もあります。保護者のほうはママ一人で出席するのが主流ですが、パパや祖父母など複数人で出席してもかまわないという園もあります。このあたりは園によってかなり基準が違いますので、通っている園に確認するようにしてください。

服装を気にする方も多いのですが、面談・懇談は面接ではありませんので、着飾る必要はまったくありません。普段子どもの送迎をしているときの服装で行けばOKです。

1.発達

まずは、子どもの発達で気になるところを相談しましょう

自分の子どもを見ていて、発達面で何か気になるところはありますか?
例えば、「気に入らないことがあると、すぐかんしゃくをおこす」とか、「食べ物の好き嫌いが多すぎる」とか、「絵がきちんとした形にならず、いつまでもグルグルだけ」とか…。ちょっと気になるけど、誰に相談していいかわからないというモヤモヤした部分ですね。

子どもの発達はみんなそろって同じペースで進むわけではありません。感情の部分、手先の器用さ、運動神経など、それぞれの項目で成長スピードにはかなり個人差がありますから、どの子もみんな発達が遅い部分があるのは当たり前。だいたいは、その発達のアンバランスさがママを悩ませているだけで、小学校に入学するころには足並みがそろって落ち着くことが多いように思います。

とはいえ、発達の程度によっては早めの対処が必要な場合もあるんです。
園の先生方はみんな、知識と経験を積んだ「乳幼児のスペシャリスト」。園の送迎時にはちょっと聞けないような込み入った話も、マンツーマンで話ができる個人面談の場ならじっくり行うことができます。もし子どもの発達で気になることがあれば、「この部分が気になるんです」と率直に相談してみましょう。必要であれば、市の保健センターなどのサービスを紹介してもらうこともできますよ。

※ちなみに「発育(体の成長)」の相談は、園の先生ではなく小児科のほうがいいかと思います。発育の遅れの陰には、病気が潜んでいる場合もありますので。

2.人間関係

子どもの交友関係で、気になることはありますか?

「〇〇ちゃんがすぐに叩いてくるようなので、最近は登園を嫌がっています。」
「△△くんとしか遊ばないので、お友達の輪が広がりません。」

こういった子どもの交友関係の悩みも、ぜひ個人面談で先生に話してみてください。
「子どもの社会なんてタカが知れてる」と軽視しがちなのですが、子どもは子どもなりに一生懸命社会を築いています。そして、その子ども社会の遊びの中で、けんかや葛藤などを経験しながら成長していっているものです。

乳幼児はまだ他人の心まで推し量ることができないことが多いので、時にはお友達を傷つけるようなことをしているかもしれませんし、されているかもしれません。でも、ちょっと大人が介入すれば、相手の気持ちに気づいて解決することも多いんですよ。

ほかの子の悪事を告げ口するようで…と遠慮してしまうママもいますが、それでは相手の子のためにもなりません。園の中で、自分の子どももほかの子どもも、もっと成長できる環境を作ってもらうには、先生に事実を把握しておいてもらうのが一番です。あまり感情的に話すと大げさになってしまいますので、事実のみを淡々と伝えるようにしましょう。

3.ママ自身

ママ自身が子育てに悩んではいませんか?

あまり知られてはいないことですが、園の先生の仕事には「子どものお世話」だけではなく、「子育てで悩んでいる親への協力」という部分も含まれています。
なので、ママ自身の子育ての悩みも先生に話してしまっていいんですよ。

「最近子どもが何をするにもイヤがるので、私も疲れているんです。」
「思わずカッとなって子どもに手を出してしまうこともあります…。」

このように子育ての負担が重くのしかかっていて、ママ友にも、実父母にも言えないようなつらさを抱えている方も多いと思います。そんな方はぜひ個人面談の場を有効に使ってください。

先生には、「保育上で知りえた秘密は他言しない」という守秘義務がありますから、言いふらすようなことは絶対にしないはずです。(必要に応じて、園長先生などに情報共有される場合もあるかもしれませんが、それはあくまで保育に必要な関係内だけにとどめられます。)
悩みがこれ以上深くなる前に、子どもへの対処法も含めてアドバイスを求めてみてはいかがでしょうか。

4.園への要望

もし園に対して意見・不満などがあれば率直に

実際に入園させてみると、「思っていたのと違う!」ということはよくあると思います。
「園のこういうところは直したほうがいい」という意見があれば、ぜひ率直に先生に話してみてください。もちろん、園の事情で聞き入れられないこともあるでしょうが、保護者の中にそういう不満がある、という事実は園の中で共有されるはずです。

言わないことには何が不満か伝わりません。個人面談の短い時間でもしっかり伝わるように、あらかじめわかりやすく問題点をまとめておきましょう。伝えるときはヒートアップしないよう、冷静に。

見栄を張らず、腹を割って話してみよう

「先生との面談」と考えると、どうしても背伸びしてしまいたくなるもの。子どもができないことを「もうすぐできそう」と言ったり、ちょっと難しい遊びに「興味を持っている」と言ってみたり…。「わが子」や「ママ自身」をよく見せようと、ついつい見栄を張ってしまう方も多いと思います。

でも、先生が知りたいのは「その親子での本当の姿」なんです。ママがうまくいかない子育てに落ち込んでいても、子どもが育児本通りに育ってなくてもいいんです。ぜひ、見栄を張らずにありのままを語るようにしてくださいね。

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