子育て

個人面談(個人懇談)先生と何を話せばいい?<小学生低学年編>

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公立の小学校では、年に1度から2度ほど、保護者と先生で話し合う個人面談(地域によっては「個人懇談」とも呼びます)の機会が設けられます。小学校に入学して初めて個人面談を迎えるママは、「先生と二人で何を話したらわからない?」と不安に感じているかもしれませんね。今回はそんな方のために、小学校の先生にリサーチして、個人面談のポイントをまとめました。

そもそも個人面談(個人懇談)って何?

個人面談とは、先生から子どもの学校での様子を教えてもらい、逆に保護者からは家庭での様子をお知らせするミーティングです。学校と家庭の両側から子どもの学習面・生活面をサポートするために、お互いの意識をすり合わせるのが目的です。

誰と誰が話す?

基本的には、担任の先生が一人で対応することがほとんどです。ただ、様々な要望を抱えていたりして、学校が必要と判断した場合は、学年主任や教頭先生等が同席する場合もあります。
保護者のほうは母親一人で出席することが多いですが、父親や祖父母なども同席して、複数人で出席してもかまいません。(個人面談のためにお仕事を休んで両親で出席するご家庭も、ちょくちょく見かけます。)
現在は家庭環境が複雑化している場合もあり、子供の養育者が父母ではないこともあるので、子どもを普段養育している実質の「保護者」が出席するのが一番いいのだそうです。

どこで、どれくらい?

場所はたいてい子どもが普段授業を受けている教室で行われます。
時間は一人に対し、10分から20分くらいを割り当てられていることが多いようです。
ここは子どもや先生によってかなり幅がありますので、5分程度でささっと終える先生もいますし、じっくり30分くらい話し込むこともあります。

なお、個人面談は一日に数名行われる場合が多いので、予定していた時間からずれ込む場合も多いものです。予定時間通りになるわけではないので、スケジュールには余裕をもっておくようにすると安心ですね。
また、たくさん相談したいことがある方は、学校に希望時間を知らせる際に、あらかじめ時間が長くかかる可能性があることを伝えておきましょう。そうすると、その日の最後の枠に回してもらえるなど、時間に配慮してもらえる場合が多く、比較的ゆっくり話をすることができますよ。

なお、兄弟の面談もある場合は、連日学校に行くのも大変なので同日に個人面談を組む方が多いと思います。ですが、予定時間からずれこむ可能性があることは想定しておきましょう。
どうしても重なりそうになった場合は、勝手に待機場所からいなくなると先生も困ってしますので、面談の部屋をノックして先生にひとこと声をかけてから移動できるといいですね。
「すみません。下の子の面談を先に済ませてきますので、次の人に先にやってもらってください。」と笑顔で伝えればスムースですよ。
ただし、前の人が込み入った話をしている場合もあるので、ノックはお忘れなく。

服装は?

服装を気にする方も多いのですが、着飾る必要はまったくありません。ただ、やはり学校は教育の場ですので、あまりにラフな服装をしていると、いろんな意味で先生に深く印象付けてしまう可能性はあるでしょう。
子どもの保護者にふさわしい、清潔感のある服装を心がけると無難かと思います。

1.学習

まずは、学習面で気になるところを相談しましょう

小学校の個人面談の一番のテーマは、やはり学習面での意識のすり合わせでしょう。
子どもが得意な教科はなにか、逆に苦手な教科は何か、親と先生が子どもに対し全く違う印象を持っていることは少なくありません。

親は子どもに対し「漢字が得意」だと思っていたのに、実は「漢字嫌いなようで、漢字ドリルの宿題を全くやってこないので困っているんですよ」と先生に言われてびっくりすることもあるでしょう。
逆に、先生が子どものことを誤解をしていることもあります。
先生は縄跳びが好きな子に、良かれと思って体育の縄跳びの号令かけをやらせていたら、「実はその仕事が嫌で、最近学校に行きたがらないんです…」と母親から告げられたということもあるのだそう。

どんなことが好きで、どんなことが嫌いな子どもなのか。
まずは子どもの学習面での問題点や気になるところを、先生と話し合い、意識のすり合わせを行ってみてください。

2.発達

発達の遅れが気になるならば、率直に

子どもの発達はみんなそろって同じペースで進むわけではありません。感情の部分、手先の器用さ、運動神経など、それぞれの項目で成長スピードにはかなり個人差がありますから、どの子もみんな発達が遅い部分があるのは当たり前。

小学校に入学すると、かなり足並みがそろってくるとは言え、まだまだ発達について気になる子どもが多いのも事実です。
やや多動傾向のある子、言葉の発達が遅い子、コミュニケーション能力が拙い子、心に問題を抱えている子…など、クラスの中でも発達の遅れが気になる子どもは、意外とたくさんいるものです。うちの子だけかもと不安に思わず、腹を割って先生に話をしてみましょう。

また、親が気にしていなくても、先生のほうが先に発達の遅れに気が付く場合もあります。
先生は教育のプロです。余計なお世話!と突っぱねるのではなく、参考意見として耳を傾けられるといいですね。

発達の程度によっては、支援員を派遣してもらったり、療育を行う専門機関を紹介してもらったりと、公的なサポートをしてもらえることもあります。気になることは率直に話し合ってみるといいでしょう。

※ちなみに「発育(体の成長)」の相談は、学校の先生ではなく小児科のほうがいいかと思います。発育の遅れの陰には、病気が潜んでいる場合もありますので。

喘息などの持病は早めに相談を

発達・発育に問題がなくても、子どもが喘息やアレルギーなどの持病を抱えている場合もあるかと思います。
学校でも対応をお願いする必要がある場合は、個人面談を待たず早めに相談しておきましょう。

軽い喘息等、日常的な対応が必要ではない持病は、入学後に提出する健康調査票に記入して担任に知らせればOKです。ですが、食物アレルギーのように学校側が細かく対応する必要がある場合は、入学前に一度相談しておきましょう。入学説明会の時に相談している保護者も多いようです。

その結果、入学前後で保護者と担任、養護教諭、栄養士等と面談を行い、対応を話しあう場が設けられる場合もあります。
ただし、学校によって持病への対応はかなり異なりますので、詳細は学校に相談するようにしてください。

3.人間関係

イジメや仲間外れなど、子どもの交友関係で気になることは?

小学生になると、子どもだけの社会も形成されてきます。
いいお友達関係もできるでしょうが、イジメや仲間外れも日常茶飯事になってくるかもしれません。気になることは、ぜひ個人面談で先生に話してみましょう。

教室で起こっていることは、先生方もある程度知っていると思いますが、やはり登下校や休み時間中のことまでは把握できていないことが多いです。なので、イジメや仲間外れも、そういった大人の目が届かないところで起きていることが多いんです。

ほかの子の悪事を告げ口するようで…と遠慮してしまうママもいますが、それでは相手の子のためにもなりません。学校や地域の中で、自分の子どももほかの子どもも、もっと成長できる環境を作ってもらうには、先生に事実を把握しておいてもらうのが一番です。
あまり感情的に話すと大げさになってしまいますので、事実のみを淡々と伝えるようにしましょう。

必要があれば、先生より相手の子の親にも伝えてもらうこともできますが、そこは先生と相談しながら慎重に。相手の親がどんな方かわからないのであれば、とりあえず先生に子どもを守ってもらって様子を見るのが無難です。逆恨みされて、親同士が気まずくなったという話もありますので。

4.学校への要望

学校に対して意見・不満などがあれば率直に

学校という組織は、民間企業などと違って、非効率な古い部分が多々あります。
特に歴史が古い学校は、いまだに昭和の文化のまま過ごしていることもあるでしょう。(和式トイレや、冷暖房なしなど)

予算等の関係で対応できないことも多いでしょうが、学校に不満があるときは率直に伝えていいと思います。不満の声がいくつもあがってくれば、学校側も対応を考えてくれるかもしれません。
あまりヒートアップしないように、冷静かつ率直に話してみるといいと思います。

子どものいろんな顔を認めてあげて

小学生になると、家と学校での顔が違う子どもが増えてきます。
家では優等生を演じていても、学校では乱暴者で、個人面談の時に初めてその事実を知って愕然とするママもいるものです。逆に家ではやんちゃな子が、学校ではリーダーとしてクラスをまとめているということもあります。

小学校の個人面談は、先生と保護者から見える子どもの姿が、それぞれどんなものかを確認できればOKです。その姿が一致することもあるでしょうし、一致しないこともあるでしょうが、それもその子の個性。いろんな顔を持っているんだな、と周りの大人が見守ってあげて、一緒に育てていけるといいですね。

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