双子母に安定期はない!?
つわりがようやく明けて清々しい日々が戻ってきました。やっと「安定期」になったんだ!と喜びもつかの間、すでに下腹がぽっこり出ています。服を着ていてもはっきりとわかるくらい。しかし他の単胎ママさん達はそろそろマタニティ服を見に行こうかな〜?レベル(個人差あり。2人目以降だとお腹は早くにでてくるそうです)。
双子妊娠について書かれた本の「初期の子宮の大きさの目安」は単体妊婦のそれと変わらないんですが、そんなことありませんでした!
「安定期」が本当に身(外見)も気分も元に戻ったように感じて動ける期間、という解釈でいくと双子妊婦に「安定期」はありません。つわりが明けたらもう妊婦体型になっています。いや、本当に双子妊婦さん、特に一卵性のママさんにとっては私以上に安定期など存在せず、もうこの時点で管理入院が確定されることもありえるので、やはり「安定期」は存在しないのです。
筋腫のゆくえ
妊娠確定時のエコーで見つかった「筋腫」の後日談です。初期の健診で2回ほどチェックされましたが、そのあとはチェックされなくなりました。私見ですが、5週目の胎嚢と間違えるくらいの大きさだったので大丈夫だろう、と判断されたのかもしれません。結局産後も筋腫については何のチェックなく今に至っています。しかし、筋腫の大きさや位置によっては妊娠継続をおびやかすことがありますので、筋腫が見つかった方はお医者さんにしっかりご相談ください。
双子妊娠あるある
さて、双子妊娠ならではのエピソードを集めてみました。
胎動が2つで実感
双子を妊娠したとはいえ、エコーで毎回2つ見ているとはいえ、初期は双子という自覚症状が乏しく(お腹の大きさも比較対象がないのでこれが普通と思ってしまいます)、頭ではわかっていても心が追いついていませんでした。
そんな16週目の朝、初めての胎動を感じました。最初は腸が動いた?と思ったんですが、17週頃におへその上と足のつけね辺りで同時に『ポコ』と何かがあたる感じが。この時期の胎児はそこまで大きくありません。これが初めて「お腹の中に2人入っているんだ」とようやく心から実感できた瞬間でした。
でも全てが2つ、ではないのです
話は前後しますが、8週目頃に母子手帳を受け取りに行きました。妊娠したての、まだつわりしか自覚のない私にはなんだかハードルの高い物でした。果たして自分が手にして良いのやら。
ちょっとドキドキしながら市民課へ行き「お母さん、こちらね」と慣れない呼び方で渡された手帳は双子なので二冊。それに付随する広告・パンフレット等々も二セット。いや、こんなにいらないですって。つわりで体調最悪なのに、母子手帳だけだと思ってたのに。全てずっしりと抱えて持って帰りました(その後、産科でも出産準備ファイルを2冊ずっしり頂きました・汗)。
しかし同時に貰った妊婦健診の助成券セットは一冊のみ。双子って健診多いんでしょ?これこそ二冊ほしいんですけど(中に二人入ってても妊婦は一人なので一冊だそうです)。
「双子だ」と言うと「不妊治療?」
確かに昨今の双子出産率の伸びは不妊治療が関わってるのでしょう。こう聞かれる双子妊婦さんの多いこと。実際どっちでもいいじゃないですか。治療を考えており実際の体験を聞きたいという人は別として、興味本位でそれを聞いてどうするの?と。聞かれたこちらは実際そうでもそうでなくてもプライベートを詮索されて良い気分にはなれません。今後もお付き合いを続けるつもりなら一言「おめでとう」で良いと思います。
いろいろガマン
マタニティヨガをやってみたい、スイミングもいいな、出産前にダンナと2人で最後の旅行に行きたい…等々、妊娠発覚時は色々夢がありました。しかし「双子妊娠」ということで運動・旅行などは全面禁止、夢は見事に砕け散りました。まぁ、文字通り「身重」だったのでそれどころではありませんでしたが。
その上、体重増加の面でも「双子だからって沢山食べちゃダメだよ。+9kg、単胎妊婦と同じ増加率でね」と先生に釘をさされました。
中期〜後期辺りで一度、気晴らしにとあるサイトを見て涙を流すほど大爆笑していると少し出血してしまい、慌てて病院へ行くことに。幸い大事には至らなかったのですが、看護師さんに「絶対無理はしないで!」と怒られました。暇つぶしの種類には気をつけましょう。
また、双子妊婦は「逆子体操」も禁止されています。2人で狭いスペースを分けあいながらようやく納まっている状態なので、やっても意味がないそうです(むしろお腹を変に刺激して危険)。
中期からすでに正産期妊婦と間違われる
2人分入ってるのでお腹の大きさは尋常ではありません。六ヶ月頃にはすでに単胎妊婦さんの臨月級の大きさになるので、「あら、もうそろそろねー」と声をかけられやすくなります。近所の方や知り合いなら事実を言いますが、見知らぬ人や長くなりそうなら「そうですねー」とにっこり会釈して立ち去る術を身につけました。
就寝時、左右どちらを向いても下になる子が暴れる
妊婦さんなら一度は「シムスの体勢」という言葉を聞いたことがあるかと思います。左側を下にして寝ると楽だという寝方です。さて、これが双子妊婦にも当てはまるかといえばそうでもなく、私の場合は左右どちらかに向いて寝るとそちら側にいる子が暴れて余計眠れなくなることがありました。じゃぁどう寝ればいいの?答えは「仰向け」です。
妊婦にとって避けたいはずの仰向け姿勢で寝る以外方法はありませんでした。寝る前は息が止まるんじゃないかと思うくらい重いのですが、私の場合子供達は左右に綺麗に棲みわけていたようで、朝起きる頃はお腹が左右に広がって思いの外辛くありませんでした。
性別判断が難しく、名前選びが大変
双子ですので名前はもちろん2つ。私の場合、一人は早々に女の子確定しましたが、もう一人がうまく隠して見せてくれませんでした。しかも中期〜後期に入ると、中の人も大きくなって重なったりで簡単に見せてはくれず、結局出産まで女の子かもしれないね、と仮定の域を出る事はありませんでした。最終的に女の子の名前2つ、男の子の名前1つ用意して出産にのぞみました。
名付けについては国際結婚も絡めて別記事にまとめてあります。
帝王切開前提でバースプランが進む
双子妊娠はなにかとリスクがありますが、出産時も例外ではありません。出産方法は産院にもよりますが、ほとんど正産期中(36〜40週目)に予定帝王切開だと思われます。というのも出産時のリスクを考えると自然分娩では対処しきれない産院もあるからです。また、下にいる(産道に近い)子が妊娠後期に入った時に逆子だと、お産が長引くなどで2人目の生命の危険もあるので、もれなく予定帝王切開となります。
ただ、二人とも頭位で大人しく入っていれば自然分娩が可能な産院もありますので、双子でも自然分娩を希望される方はお医者さんに相談してみてください。
個人的には出産方法が何であれ、産後母子ともに元気であればそれでいいと思います。
羊膜(?)を感じる
これは二卵性あるあるなのかレアネタなのかわかりませんが、中期の頃、いつものようにソファーで仰向けに寝ていると、いつもの暴れ胎動とは違う動きを感じました。それはお腹の真ん中で縦に何かがゆらりゆらりと揺れている、という感触(後頭部をプールやお風呂につけて髪の毛が水流で揺れるのを感じるのと似てる)。あれは2人を分けてる羊膜の動きだったのでは?と今でも思っています。
「休めるうちに休んどき〜」
とは先輩ママの友人に言われた一言です。出産してしまうといやでも休めないので、今のうちに休んでおきなさい、ということですね。ほんとそうだと思います。妊娠中は休める時には思い切り休みましょう。
こんな感じで私の妊娠生活はのんびり、つつがなく過ぎていったわけですが、次回は双子妊娠ならではの出産・産後準備について書いてみたいと思います。
前記事:ダルダルつわり対処法