通園・買い物・お出かけなどに便利な自転車。維持費も安く、駅やバス停までの移動もいらず、車より手軽で、グンと行動範囲が広がります。
その中でも子ども乗せ自転車は、子連れでもスピーディに移動できるので特に大活躍。使い始めると手放せなくなる人も多いでしょう。
そんな子供乗せ自転車を選ぶにはどういうポイントが大切なのでしょうか?
非電動ママチャリ+後ろ乗せオプション、電動前乗せ+後ろ乗せオプションを経て「子ども乗せ自転車マニア」化した主婦が、メーカーサイトではわからないナマの情報を細かいところまでいろいろ語ります。
似たような内容ですが、2017年モデルバージョンはこちら。
手っ取り早くおすすめモデルを知りたい方は、こちらの関連記事の方をぜひどうぞ!(2018年モデルバージョンも準備中です。)
目次
電動アシスト or 非電動
電動アシスト自転車のシェアが主流になりつつある昨今ですが、長年活躍している電動アシストなしの自転車のメリットも捨てがたいもの。いろいろな視点から比較してみます。
電動アシストはやっぱり優秀
特に子どもを乗せで行動するときには、発進時のふらつきや坂道の苦労が激減する電動アシスト自転車が大活躍!
「電動なんていらないでしょ」と今は思う方でも、これから子どもは成長して重くなり、親は衰えていくもの。数年後も含めて体力に自信のない方や、普段の行動範囲に坂道がある方には、特に電動アシストをおすすめします。
価格差をどう考える?
自転車は安い買い物ではありません。電動と非電動では値段が2倍も3倍も変わってくるので、電動アシスト自転車を買うのは躊躇してしまうかもしれません。
例えばブリヂストンの「ビッケ ポーラー」で比べてみます。
▼こちらが非電動モデルの「ビッケ ポーラーb」。
▼そしてこちらが電動モデルの「ビッケ ポーラーe」。
BRIDGESTONE(ブリヂストン) 18年モデル ビッケ ポーラーe BP0D38 20インチ 電動アシスト自転車 専用充電器付
価格目安:メーカー希望小売価格 税込148,824円(シートクッション別売)
非電動モデルの「ビッケ ポーラーb」は定価72,144円(税込)、電動モデルの「ビッケ ポーラーe」は定価148,824円(税込)と値段はほぼ2倍。
そう考えると、「高っ!」と思ってしまいますが、例えば5年乗るとすると差額の76,680円は1年あたり15,336円、1ヵ月あたり1,278円。
これを案外安いと思えるならば、電動も選択肢に入れてみてもいいかもしれません。
※最近の電動アシスト自転車はバッテリーの性能も上がっているので、使用頻度や方法にもよりますが、5年くらいならば買い替えずに行けるだろう、という試算です。バッテリー充電の電気代は1回当たり約7~15円(パナソニックの例)と安価なので計算に含めていません。
価格で迷うなら自治体「幼児2人同乗用自転車購入費」の補助もチェック
6歳未満の子どもが2人以上いる世帯で「幼児2人同乗用自転車安全基準」に適合した自転車を購入する場合など、補助を受けられる市区町村もあります。
ざっと検索して見つけたのは茨城県龍ケ崎市、茨城県つくば市、愛知県刈谷市、大阪府松原市、奈良県大和郡山市、奈良県五條市など。
お住まいの自治体の対応状況を調べて、補助がしっかり出るようなら少し予算をがんばって電動アシスト自転車を選ぶのもいいかもしれません。実質半額で買えるなど、手厚い自治体も多いです。
レンタルで試してみるのもおすすめ
電動アシスト自転車のレンタルができる自治体、企業、団体などもあります。悩んだら試しにレンタルしてみるのもいいかもしれません。期間(1日のみ、1年間など)、金額(1日100円、1年12,000円、1ヵ月10,800円など)はさまざまです。
いくつかご紹介しておきます。
埼玉県ふじみ野市
岐阜県岐阜市
NPO法人ふくクル(愛知県名古屋市)
電動アシスト自転車レンタル【dj-rental.com】
非電動の方が適正身長が低いものも
先の「ビッケ ポーラー」と同じビッケシリーズの後ろ乗せ版「ビッケ モブ」の場合。
電動モデルの「ビッケ モブe」の適正身長は144cm~(3人乗り時は155cm~)、非電動モデルの「ビッケ モブb」の適正身長は143cm~(3人乗り時は153cm~)となっています。
このように、わずかながら適正身長に差がある場合もあります。小柄な方は非電動の方が安心して乗れることもありそうです。
電動を知らなければ非電動でも支障なし
一度電動アシストに慣れると、「電動でよかった!」と思い、非電動には戻れなくなるパターンはよくあります。(現在の私がそうです。)
ですが、電動アシストを知らなければ非電動自転車でも「特に問題ない」と支障なく乗れるもの。(数年前の私がそうでした。)電動アシスト自転車が流通する前は、当然のことながら非電動自転車が町中で活躍していましたからね!
先に紹介したブリヂストンの商品などは機能的でおしゃれな分、非電動でもある程度高くなってしまいますが、こちらの商品のように少しマイナーなメーカーの商品などは比較的安く買えます。
「うちは電動じゃなくていい」と非電動自転車を買ったら、もう余計なことは気にせずに買った自転車を乗りこなすことを楽しんでください!
タイヤサイズは20型 or 26型 or その他
タイヤサイズは、普通のママチャリと同じ26型程度のものもありますが、最近の子ども乗せ自転車は20型という小さいタイヤが多くなってきました。
▼こちらが20型の一例。
▼そして26型の一例。
同じシリーズでもバランスが変わってきます。
▼前乗せモデルの場合は後輪が26型でも前輪のみ22型が主流です。
Panasonic(パナソニック) 2017年モデル ギュット・DX 前:22インチ 後:26インチ BE-ELMD633 子供乗せ付き電動アシスト自転車 専用充電器付
価格目安:メーカー希望小売価格 税込153,360円
…だったのですが、もうどのメーカーもこのタイプの新しいモデルは出していないようです。
▼22型という珍しいサイズも存在します。
Panasonic(パナソニック) 2018年モデル ギュット・ステージ・22 22インチ BE-ELMU232 3人乗り(幼児2人同乗基準対応)電動アシスト自転車 専用充電器付
価格目安:メーカー希望小売価格 税込133,920円
この商品はチャイルドシートは別売りです。
▼2016年以降は前輪24型後輪20型タイプも出ました。
BRIDGESTONE(ブリヂストン) 18年モデル ビッケグリ DD BG0B48 前 24インチ 後 20インチ 電動アシスト自転車 専用充電器付
価格目安:メーカー希望小売価格 税込149,904円(シートクッション別売)
安定性:大きいものも小さいものもそれぞれの良さがある
ベビーカーでも大きめタイヤのものが段差に強いように、自転車もタイヤが大きいものは段差に強く、ハンドリングも安定しやすく、速度も維持しやすいです。
一方、小径モデルはタイヤが小さい分自転車の重心が低くなり、タイヤが太いのでさらに安定感があります。また、小回りが利きます。
一般的にはタイヤが小さいほどひと漕ぎで進む距離が短いですが、ギア比の調整で小径タイヤでもよく進む設計になっているため、大差はありません。
駐輪場:タイヤが大きくて細い方が便利
平面の駐輪ならば差はありませんが、自宅や行動範囲にラック式やレール式といわれる駐輪場がある場合は大きいタイヤが便利です。
小径タイヤは太いので、レール式駐輪場に停められなかったり、停めるのに苦労が伴います。
このような注意書きがあることが多いので、行動範囲の駐輪場は確認しておきましょう。
小さいタイヤのモデルを選ぶ場合でも、ブリヂストンの2016年モデル以降ならば、前輪のみ少し細めになっているのでデメリットが少し軽減します。
▼前輪後輪とも20型でも、後輪は2.125インチ、前輪は1.95インチです。
BRIDGESTONE(ブリヂストン) 18年モデル ビッケモブ e BM0C38 20インチ 電動アシスト自転車 専用充電器付
価格目安:メーカー希望小売価格 税込144,504円(シートクッション別売)
▼「ビッケ グリ dd」や「ビッケ モブ dd」は前輪24型後輪20型で、前輪タイヤの幅が1.75インチとさらに狭いので便利。
BRIDGESTONE(ブリヂストン) 18年モデル ビッケモブ dd BM0B48 前:24インチ 後:20インチ 電動アシスト自転車 専用充電器付
価格目安:メーカー希望小売価格 税込149,904円(シートクッション別売)
大きいタイヤ・小さいタイヤのいいとこどり!なのですが、残念ながら前乗せタイプにはこのタイプはありません。
▼例外もあります。「ハイディ ツー」は26型ですが、幅は1.95インチでやや太めです。
ブリヂストン(BRIDGESTONE) 2018年モデル HYDEE.Ⅱ(ハイディツー) リヤチャイルドシート標準装備仕様 HY6C38 タイヤサイズ:26インチ 12.3Ahリチウムイオンバッテリー搭載 専用充電器
価格目安:メーカー希望小売価格 税込159,624円
また、小径車はタイヤが入っても前輪の中心部付近にあるスピードセンサーが当たって破損してしまう可能性もありましたが、2016年頃のモデルから、各メーカーともスピードセンサーは小型化・内蔵化されてきたので心配はずいぶん少なくなりました。
子どもの乗せ下ろし:タイヤが小さい方が楽
タイヤが小さい方がチャイルドシートの位置も低いので、子どもを乗せ下ろししやすいです。例として先ほどと同じパナソニックの後ろ乗せモデルを並べてみます。
▼「ギュット・アニーズ・DX」(20型)
▼「ギュット・アニーズ・F・DX」(後輪26型)
リア(後ろ乗せ)チャイルドシートの子どもの乗せ下ろし比較
20型タイヤと26型タイヤ、それぞれにリア(後ろ乗せ)チャイルドシートを付けると、高さの差は約14cm。1歳や2歳くらいの子どもなら大したことはなくても、4歳や5歳となってくると、14cm余計に持ち上げるのは結構大変です。
リアチャイルドシートは子どもがある程度大きくなると自分で登れるようにはなりますが、破損の事例もあり、メーカーは禁止しています。
フロント(前乗せ)チャイルドシートの子どもの乗せ下ろし比較
前乗せモデルの場合は後輪が26型でも前輪は22型が主流なので、22型と20型のフロント(前乗せ)チャイルドシートの高さの差は約6cm。リアチャイルドシートほど大きな差はありません。
ですが、すっぽり入るフロントチャイルドシートの場合、座面よりももっと高く持ち上げる必要があるので、子どもが重くなってくると結構大変です。子どもが2人いる場合など、長く乗せる予定なら、20型タイヤが賢明でしょう。
低床設計の「ハンサムチャイルドシート」を選ぶのもおすすめ
ブリヂストンの「ビッケ」シリーズや「ハイディ ツー」のリアチャイルドシートは、専用設計のキャリアとチャイルドシートを組み合わせて低床化されています。同じタイヤサイズのモデルの中では乗せ下ろしが楽です。
ブリヂストン(BRIDGESTONE) 2018年モデル HYDEE.Ⅱ(ハイディツー) リヤチャイルドシート標準装備仕様 HY6C38 タイヤサイズ:26インチ 12.3Ahリチウムイオンバッテリー搭載 専用充電器
価格目安:メーカー希望小売価格 税込159,624円
取り付けはこのようなイメージです。高さも低く、見た目もずいぶんすっきりします。幅が若干スリムで駐輪場で邪魔になりにくいというメリットも。
乗っている間のコミュニケーション:タイヤが大きい方が話しやすい
位置が高くて乗せるのが大変な大きいタイヤですが、乗ってしまえば子どもの位置が高いのはメリットでもあります。
大人の顔の高さに近づく分、走行中でも子どもと会話がしやすいです。
おしゃれさ・機能性:メーカーが力を入れているのは小さいタイヤのモデル
小径車はかわいくておしゃれ。メーカーも小径車に力を入れているため、カラーバリエーションも豊富で、人気のツヤ消しカラーなども充実しています。
26型タイプは新しいモデルが出なかったり、出ても大して機能が増えていなかったり…という状態です。
身長とのバランスも要確認
メーカーやタイプによって、タイヤサイズごとの適正身長が変わるものもあります。小柄な方なら小さいタイヤがいいでしょう。
また、長身の人が小径車に乗るのは、おしゃれに見えることもあれば、滑稽に感じることも。26型サイズのタイヤの方が見た目にバランスはとりやすいかもしれません。身長172cmの女優の松嶋菜々子さんが2016年に出演したドラマ「営業部長 吉良奈津子」で乗りこなしていたのも26型の「ギュット・アニーズ・F」です!
一度試乗してみて鏡や写真で確認してみるのもおすすめです。
チャイルドシートは前乗せ or 後ろ乗せ
前と後ろの乗車可能範囲
子ども乗せ自転車の多くはメーカーによって子どもの乗車可能範囲が以下のように定められています。
- フロント(前乗せ)チャイルドシートの乗車可能範囲は年齢1歳(12ヵ月)以上4歳(48ヵ月)未満、体重15kg以下で身長100cm以下
- リア(後ろ乗せ)チャイルドシートの乗車可能範囲は年齢1歳(12ヵ月)以上6歳(72ヵ月)未満、体重22kg以下で身長115cm以下
- 前後子ども乗せを使用する場合は2人合わせて30kgまで
一部例外もあります。例えばブリヂストンの「ビッケ」シリーズや「ハイディ ツー」のリアチャイルドシートは2歳以上(体重8kg以上)、オプションとして後付けするフロントチャイルドシートは3歳未満までです。
後ろに1歳から乗せられるといっても、よちよち歩きくらいの子どもを後ろに乗せるのは不安に感じる方も多いのではないかと思います。安心して乗せられる時期は個人差がありますが、スタスタ歩ける1歳後半くらいがひとつの目安になるでしょう。
前乗せ・後ろ乗せそれぞれのメリット
前乗せにも後ろ乗せにもメリットがあります。裏返せばデメリットです。
前乗せのメリット
- 1歳前半くらいの小さい子どもでも安心して乗せられる
- 子どもが視界に入るので様子がわかりやすい
後ろ乗せのメリット
- 大きくなってきても子どもを乗せられ、乗せ下ろしもしやすい
- 正面からの風や直射日光が直撃しない
- 子どもの重さや動きにハンドルを取られにくいので安定性が高い
前乗せはハンドル一体型?別売オプション?
前乗せにはハンドルと一体型のものと、別売のオプションとしてフロントチャイルドシートを付け加える2つのパターンがあります。
こちらもそれぞれにメリットがあります。裏返せばデメリットです。
ハンドル一体型前乗せのメリット
※この商品は一例です。
- 子どもの位置が高くなりすぎず、前が見やすくふらつきにくい
- 子どもが大きくなってきても、別売りオプション前乗せよりは安定感がある
- 運転者の前面が広く膝も当たりにくい(エルゴなどの抱っこひもで子どもを抱いても物理的には運転可能なくらいです。ただし禁止されていますし危険なので、必要に迫られた場合は乗らずに押して進みましょう。)
- レインカバーなどの選択肢が豊富
- 子どもがハンドル付近のスイッチ類を勝手に触りにくい
- 子どもが乗らないときはかなりの容量の前かごとして活躍する(見た目が気になる場合などは専用のかごに付け変えることも可能です。)
別売オプション前乗せのメリット
※この商品は一例です。
- 前かごが使えるので、荷物を乗せやすい(後ろにも子どもを乗せる場合は特に!)
- 不要になったときに外せばすっきり乗れる
子ども1人の場合は前乗せを買っても、2歳くらいからは後ろ乗せにするでしょうから、前乗せのスタイルはどちらでもあまり支障はないでしょう。
問題は子どもが2人の場合です。
子どもを2人乗せる場合
子どもが2人の場合は「幼児2人同乗基準適合車マーク」と「BAAマーク」が貼付された、幼児2人同乗基準適合車を選ぶ必要があります。
前後両方に乗せられるモデルは発売されていないので(セット販売されることはありますが)、前乗せ(ハンドル一体型)モデルに後ろ乗せを追加するか、後ろ乗せモデルに前乗せを追加することになります。もしくはチャイルドシートなしモデルなら前後にチャイルドシートを追加するということになります。
リア(後ろ)チャイルドシートはどちらでも大して変わらないので、先に紹介した「前乗せはハンドル一体型?別売オプション?」のメリットとデメリットを踏まえて検討することになります。
安全性重視なら前乗せ(ハンドル一体型)モデルに後ろ乗せを追加
電動自転車 子供乗せ 【2017年モデル】 YAMAHA (ヤマハ) PAS Kiss mini un (パス キッス ミニ アン) リアチャイルドシート付き (PA20KXL)
価格目安:税込122,800円
※在庫状況や価格は2018.1.25時点の情報です。
※この商品は一例です。
子どもが1人の場合は不安なく後ろに乗れる2歳頃になったら後ろに乗せればいいのですが、子どもが2人の場合はそうはいかず、フロント(前)チャイルドシートに長い期間乗せることになります。
その視点でいくと、安定感のあるハンドル一体型前乗せがおすすめです。
ここで紹介した「パス キッス ミニ アン」は2017年に登場したモデルで、タイヤが小さくてチャイルドシートが低いうえに、前面が開く新型フロントチャイルドシート「コクーンルーム」が採用されているので、乗せ下ろしの負担は軽減にもおすすめです。ただ、構造上走行時に若干がたつくようです。
2018年3月に新色が出るのでそちらも要チェックです。
運搬機能重視なら後ろ乗せモデルに前乗せを追加
安全性も捨てがたいですが、幼稚園や保育所の送迎に使う場合など、荷物の運搬力を優先したい場合もあるでしょう。
その場合チェックしておきたいのが、
- フロントチャイルドシートの高さ(ハンドル一体型よりもかなり高い位置になってしまいます)
- バスケット(かご)の容量(モデルによっては物足りないこともあります)
です。
ブリヂストン「ビッケ グリ dd」「ビッケ モブ dd」ならフロントチャイルドシートが低く設計されています。前輪が24型なのに、20型のモデルより低い位置にあるんだとか。
電動自転車 子供乗せ 2018年モデル BRIDGESTONE ブリヂストン bikke GRI dd ビッケ グリ dd 前後チャイルドシート・クッション付き BG0B48
価格目安:税込146,800円
※在庫状況や価格は2018.1.25時点の情報です。
2017年モデルでは前バスケットが小さいのがネックでしたが、2018年モデルで容量アップしました!
純正バスケットカバーを付けるとさらに容量アップです。
▼「ビッケ モブe」なら容量が物足りないので、こちらも純正バスケットカバーがおすすめです。
モデルによっては改善され、回避策もあるとはいえ、バスケット容量についてはブリヂストンは全体的に物足りない印象です。手間をかけずに容量を優先したければヤマハ「パス バビー アン」やパナソニック「ギュット・アニーズ」シリーズがおすすめです。
YAMAHA(ヤマハ) 2018年モデル PAS Babby un(パスバビーアン) PA20BXLR 20インチ 12.3Ahリチウムイオンバッテリー 専用急速充電器付
価格目安:メーカー希望小売価格 税込144,720円
子ども乗せ専用モデル or 普通のママチャリ
子どもが2人の場合は先述の幼児2人同乗基準適合車を選ばなければいけませんが、乗せる子どもが1人だけなら比較的自由に選べます。
子ども乗せ専用のモデルももちろんありますが、普通のママチャリにチャイルドシートを付けるという手もあります。
普通のママチャリにチャイルドシートを付ける場合の注意
我が家の1台目がこのスタイルでかなり安くつきました!が、注意点もあります。
リアキャリアの確認を
リアキャリアとは後ろの荷台のこと。リアチャイルドシートを取り付ける場合、クラス25またはクラス27でないと、取り付けてはいけません。
手持ち自転車に取り付けたい場合はリアキャリアも確認しておきましょう。
スタンドだけは交換するのがおすすめ
昭和インダストリーズ W13SW アシスト機構/自動ロック機構付両立スタンド 409-02244 クロムメッキ(26インチ)
価格目安:税込2,320円
※在庫状況や価格は2018.1.25時点の情報です。
普通の平たいスタンドでは、立てるときに自転車を持ち上げる必要があり、子どもが乗っていると重くてかなりの力が必要。子どもが大きいと立てることすらできないかもしれません。
普通のママチャリであっても、スタンドだけは踏むだけでスタンドを立てられるタイプに交換するのがおすすめです。
タイヤの劣化が早い
うちは上の子が1歳半から3歳半まで約2年乗りましたが、タイヤに亀裂が入りました。
自転車本体が安物だったということもあるとは思いますが、やはり子ども乗せ用に設計された丈夫なタイヤにはかないません。耐用年数は短いと割り切っておきましょう。
リアチャイルドシートはリュックサックがかけられる&かごにできる形が便利
荷物をたくさん運ぶ場合、特に子どもを2人乗せたい場合はリアチャイルドシートの形も結構重要です。
ヘッドレストの下にくびれがあると、リュックサックを引っかけることができます。また、レインカバーの固定もしやすいものが多いです。
自転車本体とチャイルドシートのメーカーが異なっても、ほとんどの場合物理的には装着可能なようですが、何かあったときの補償面を考えるとメーカー純正品を付けるのが好ましいと思います。
ブリヂストンの定番シートが機能面でのバランスよし
ブリヂストンの後ろ乗せはリュックもかけられ、簡易かごにもなって便利です。が、「ビッケ」シリーズに力が入ってきたため、子ども乗せをウリにしている製品には取り付けられる車種はないようです。子乗せ専用モデルでなければこれはおすすめです。
かつてはブリヂストンはアンジェリーノシリーズが主流だったので、街中ではこのチャイルドシートをよく見かけます。
背中部分は自分で取り換えられますが、お尻部分はシート全体を外す必要があるため、シートをアマゾンで購入し、自転車屋さんで交換してもらいました。自転車屋さんからメーカーに問い合わせてもらったときは、メーカー在庫がないので取り換えできないという話でした。
BRIDGESTONE(ブリヂストン) ルラビーDX チャイルドシート用 クッションセット ブラック LD3-K B403541BL
価格目安:Amazonで税込2,363円
※在庫状況や価格は2018.2.6時点の情報です。
このようなクッションセットです。
ヤマハなら安いタイプが使い勝手よし
ヤマハは3人乗せ対応のリアチャイルドシートが3種類ありますが、一番安いこのタイプもリュックがかけられます。ただしブリヂストンよりヘッドレストの高さがあるので、リュックのかけやすさはブリヂストンには少し劣ります。
かごとして使うときの使い勝手はピカイチです!
ブリヂストンのハンサムチャイルドシートもリュックはOK
ブリヂストンのビッケやハイディツーシリーズで採用されている「ハンサムチャイルドシート」も、ヘッドレストをのばせばなんとかリュックサックをかけられます。ただし、かごとしては使いにくいです。
また、グリップがついていて便利ですが、片側にしか開きません。駐輪する場所によって右側から乗せ下ろしできないのは不便なこともあります。レインカバーなどのオプションも純正品以外の選択肢が少ないです。
パナソニックの新モデルシートもリュックOK
パナソニックの2018年モデルの新しいチャイルドシートは、ヘッドレストを伸ばせばしっかりくびれが現れます。ただ、こちらもかごとしての使いにくさ、グリップの開く向きに関しては、残念ながらブリヂストンのハンサムチャイルドシートと同様です。
本体&チャイルドシートの色選び
目立つ色orアクセサリーなら駐輪場で見つけやすい
黒などのベーシックな色が売れ筋のようです。本体を地味な色にしておけば、レインカバーなどのアクセサリー選びのときに好きな色を選んで遊ぶことも可能です。
また、本体やアクセサリーに個性的な色を選ぶと、駐輪場などで自転車がたくさん並んでいるときに見つけやすいというメリットもあります。
濃い色のチャイルドシートはやけど対策を
本体に比べるとチャイルドシートの色の選択肢はあまりありませんが、夏場に気になるのが、チャイルドシートの熱さ。
炎天下に置いておくと黒などの濃い色は、あっという間にアツアツになってしまいます。
ビッケシリーズなどで、シートクッションのデザインを選べる場合は、明るめの色を選んでおくと夏場の心配が1つ減ります。
とはいえ、100均アイテムなどでも対策できますので、機能面・デザイン面・汚れやすさなどで総合的にご検討ください。
ダイソー「折りたたみ携帯マット」で対策しているtomacha5さんの記事もぜひどうぞ。
電動のメーカーは?ヤマハ or ブリヂストン or パナソニック
ヤマハモーターとパナソニックモーター
ヤマハはヤマハ製のモーターを、パナソニックはパナソニック製のモーターを使用しています。ブリヂストンは2016年モデルまではヤマハ製のモーターでしたが、2017年頃からは一部パナソニック製のモーターのモデルも出ているようです。
ヤマハ製の方がなめらか、パナソニックの方がパワフルな漕ぎ出しです。慣れればどちらでも支障ないと思いますが、可能なら試乗して比べてみてください。
バッテリー容量はパナソニックが優秀
各メーカーの2018年カタログに載っている車種で比べてみます。
ヤマハの「パス バビー アン」「パス キッス ミニ アン」が12.3Ah。
ブリヂストンは「ビッケ グリ dd」「ビッケ モブ dd」は14.3Ah、「ビッケ モブ e」と「ハイディ ツー」は12.3Ah、「ビッケ ポーラーe」は12.0Ah。
パナソニックは「ギュット・アニーズ・KE」が20.0Ah、「ギュット・アニーズ・KD」「ギュット・アニーズ・DX」「ギュット・アニーズ・F・DX」「ギュット・ミニ・KD」「ギュット・ミニ・DX」が16.0Ah、「ギュット・アニーズ」「ギュット・ステージ・22」が12.0Ah。
価格の差もありますが、全体的にパナソニックが大容量です。
ハンドルロック機能はお好みで
YAMAHA(ヤマハ) 2018年モデル PAS Babby un(パスバビーアン) PA20BXLR 20インチ 12.3Ahリチウムイオンバッテリー 専用急速充電器付
価格目安:メーカー希望小売価格 税込144,720円
子ども乗せ自転車のほとんどには、駐輪時にハンドルを固定する機能があります。倒れにくくなり、子どもの乗せ下ろしをしやすい便利機能。
この機能、パナソニックの自転車はスタンドを立てると自動的にロックされますが、ブリヂストンは「テモトデロック」という手動ロック。ヤマハは以前は「テモトデロック」でしたが、2017年モデルのヤマハの「パス バビー アン」「パス キッス ミニ アン」からパナソニックのようにスタンド連動式になりました。
スタンド連動式が便利で人気ですが、停めたいのは広々とした駐輪場とは限りません。狭いスペースでとりあえずスタンドを立ててからハンドルをまっすぐにしたい場合や、信号待ち中にスマホを一瞬見たい、というときなど、手動のロックが活躍するシーンもあります。(スタンド連動式でもスタンドを立てたあとにハンドルを動かせますが、固くてうるさいです。)
見た目だって重要!
小さいタイヤのおしゃれNo.1はブリヂストン「ビッケ」シリーズ!
BRIDGESTONE(ブリヂストン) 18年モデル ビッケ ポーラーe BP0D38 20インチ 電動アシスト自転車 専用充電器付
価格目安:メーカー希望小売価格 税込148,824円(シートクッション別売)
おしゃれな自転車に乗ると気分も上がります!デザインに力を入れているのはブリヂストン。
純正品以外のオプションが少ないといったデメリットもありますが、見た目にこだわりたい方にはぜひおすすめです!
小径車はどれでもおしゃれでカラーバリエーションも豊富ですが、ダントツにかわいい(主観ですが)のはブリヂストン「ビッケ」シリーズ。2012年に「グッドデザイン賞」も受賞しています。
シートクッション・サドルカバー・ハンドグリップ・ヘルメットなど、たくさんのパーツを組み合わせることができ、同じシリーズの子供用自転車や幼児用自転車もあるので、親子や家族でコーディネートを楽しめます。
公式サイトでコーディネートをシミュレーションできます。
ブリヂストンサイクル「bikkeシミュレーター」
とことんかわいくしたくなるかもしれませんが、夫婦兼用で使いたい場合は旦那さんのご意見を聞くのもお忘れなく!
大きいタイヤでおしゃれな自転車を選ぶならブリヂストン「ハイディ ツー」
ブリヂストンのハイディ ツーは、雑誌「VERY」とのコラボで誕生したスポーティなクルーザースタイルの自転車。26型で太めのタイヤ、「ハンサム」な自転車です。
ブリヂストン(BRIDGESTONE) 2017年モデル HYDEE.Ⅱ(ハイディツー)限定モデル リヤチャイルドシート標準装備仕様 HL6C37 タイヤサイズ:26インチ 12.3Ahリチウムイオンバッテリー搭載 専用充電器付
価格目安:メーカー希望小売価格 税込161,784円
2016年、2017年は限定モデルも出ていました。VERY1月号によると、2018年も2月中旬に限定モデルが発売されるようです。今回は素敵なグレーです!
アクセサリーシミュレーターが楽しい!
先のブリヂストンサイクル「bikkeシミュレーター」のほかにも、各メーカーでアクセサリーシミュレーターが提供されています。
パナソニック「ギュットアクセサリーシミュレーション」
ヤマハ「PAS アクセサリーシミュレーター」
買うと決めたときのアクセサリー選びだけでなく、いろいろ調べて煮詰まったときの気分転換にもどうぞ!
さらに個性的なパパチャリ「88 CYCLE」が気になる!
もっと個性を!という方の購入候補に入れていただきたいのが、サイクルベースあさひのオリジナル商品「88 CYCLE(ハチハチサイクル)」。
非電動にしては高価ですが、荷物がたっぷり載せられて、たっぷりカスタマイズも可能、もちろんチャイルドシートも付けられますし、お父さんウケのよさそうな自転車です。
ボトルホルダーなどが取り付けられるダボ穴もたくさん付いていて、カスタムする楽しみが広がりそうなモデルです。
各メーカーの2018年モデルの攻めどころ
痒い所に手が届く機能満載のパナソニック
2018年モデルで一番攻めてきたのがパナソニック。
個人的に(買いもしないのに)嬉しい機能がこちら。
- キーを出さずに開錠できる「ラクイック」
→キーが見つからなくてモタモタしたり、開錠せずにスタンドをはずしてしまったり…という(私のような)おっちょこちょいには夢のような機能です。(ギュット・アニーズ・KE、ギュット・アニーズ・KD、ギュット・ミニ・KDのみ) - スムースデザインバスケット
→ツルンとしたバスケットは、物が見えにくく、落ちにくく、汚れても拭きやすそうです。(ギュット・アニーズ・KE、ギュット・アニーズ・KD以外は別売) - プレミアムチャイルドシート
→シートベルトの長さ調節はなかなか面倒なもの。巻き取り式シートベルトは画期的!リアチャイルドシートの背面ポケットはタオルなどを入れておくと雨上がりに便利!スリムにもなったので、駐輪時に子どもの足が隣にぶつかりにくくなりました。
ただ、欲しい機能が全部盛り込まれたモデルは高いのがネックです。
微改善で着実に便利になるブリヂストン
BRIDGESTONE(ブリヂストン) 18年モデル ビッケモブ dd BM0B48 前:24インチ 後:20インチ 電動アシスト自転車 専用充電器付
価格目安:メーカー希望小売価格 税込149,904円(シートクッション別売)
ブリヂストンは派手なリリースはありませんが、気になる部分がじわじわ改善されています。
- ビッケ モブ dd の登場
→ビッケグリの前後両輪駆動&小さすぎず太すぎないタイヤにビッケモブの跨ぎやすさをプラスした、「ビッケ モブ dd」が初登場!(次は前乗せタイプも期待…。) - バスケット容量アップ
→ブリヂストン最大(?)の弱点だったバスケット容量が、「ビッケ グリ dd」と「ビッケ モブ dd」で大幅に増えました。 - 前乗せモデル「ビッケ ポーラー」の適正身長ダウン
→電動モデルが非電動モデルと同じ136cm~(3人乗り時145cm~)まで下がり、小柄な方の選択の幅が広がりました!
カラバリで攻めてきたヤマハ
2017年で「アン」シリーズを出してきたヤマハは、2018年モデルには新しい機能はなく、2017年モデルから機種名も変化していません。それだけ2017年モデルの完成度が高かったという自信の表れでしょうか。
機能面は変わっていなくても、新色がいくつか出ます。ほかのメーカーにはないツートンカラーなどもあるので、色で個性を出したい方におすすめです。
機種名は変わりませんが、パスキッスミニアンはハンドル部分の形状変更によりシート内のスペースにゆとりができたそうです。
購入は実店舗 or ネット
実店舗とネット購入のそれぞれの魅力
実店舗で実物を見て購入するのが一番手堅いでしょう。ですが、インターネット通販の種類の豊富さや価格、ポイント還元なども魅力です。
店舗受け取りや店舗での初回点検無料などのサービスがある場合もありますので、お近くに店舗のある販売店のネット通販をチェックしてみるのがおすすめです。
「サイクルベースあさひ」と「イオンバイク」は店舗限定のポイント10倍キャンペーンなどでもよく対象になっています。
イオンバイク楽天市場店は「楽天スーパーDEAL」で還元率が高い商品が出ていることも!
送料がかかる場合もありますが、タイミングによっては送料を上回るポイントを受け取れそうです。
サイクルベースあさひ
公式サイト
Yahoo!店(電動)
Yahoo!店(非電動)
楽天市場店(電動)
楽天市場店(非電動)
入園から使う場合は早めの手配を
春は需要が多く、人気のものは品薄になってしまいます。
入園に合わせたわけではありませんが、2016年の春に自転車を買った我が家の場合。
3月13日に注文したものの欠品→予約はできるが何ヵ月…というレベルで待つことになりそう…とのことで、同じモデルのバッテリー容量の違うものに変更して在庫確保→3月24日発送、で手に入りました。
ネットで買ったのですが、初回点検で店舗に持って行くと、「この時期に買えるのはすごくラッキーですよ」とのこと!
買うものが決まったら早めに動くのがおすすめです。ぜひお好みの1台をゲットしてください!
で、結局どれを選べばいいの?
そんな方は、こちらの記事もぜひどうぞ!(2018年モデルバージョンも準備中です。)