通園・買い物・お出かけなどに便利な自転車。維持費も安く、駅やバス停までの移動もいらず、車より手軽で、グンと行動範囲が広がります。
その中でも子ども乗せ自転車は、子連れでもスピーディに移動できるので特に大活躍。使い始めると手放せなくなる人も多いでしょう。
そんな子供乗せ自転車を選ぶにはどういうポイントが大切なのでしょうか?
非電動ママチャリ+後ろ乗せオプション、電動前乗せ+後ろ乗せオプションを経て「子ども乗せ自転車マニア」化した主婦が、メーカーサイトではわからないナマの情報を細かいところまでいろいろ語ります。
手っ取り早くおすすめモデルを知りたい方は、こちらの関連記事の方をぜひどうぞ!
目次
電動アシスト or 非電動
電動アシスト自転車のシェアが主流になりつつある昨今ですが、長年活躍している電動アシストなしの自転車のメリットも捨てがたいもの。いろいろな視点から比較してみます。
電動アシストはやっぱり優秀
特に子どもを乗せで行動するときには、発進時のふらつきや坂道の苦労が激減する電動アシスト自転車が大活躍!
「電動なんていらないでしょ」と今は思う方でも、これから子どもは成長して重くなり、親は衰えていくもの。数年後も含めて体力に自信のない方や、普段の行動範囲に坂道がある方には、特に電動アシストをおすすめします。
価格差をどう考える?
自転車は安い買い物ではありません。電動と非電動では値段が2倍も3倍も変わってくるので、電動アシスト自転車を買うのは躊躇してしまうかもしれません。
例えばブリヂストンの「ビッケ ポーラー」で比べてみます。
▼こちらが非電動モデルの「ビッケ ポーラーb」。
▼そしてこちらが電動モデルの「ビッケ ポーラーe」。
BRIDGESTONE(ブリヂストン)2017年モデル bikke POLAR(ビッケ ポーラーe) 13.2Ahリチウムイオンバッテリー(D300) BP0D37 20インチ
価格目安:メーカー希望小売価格 税込143,424円
非電動モデルの「ビッケ ポーラーb」は定価72,144円(税込)、電動モデルの「ビッケ ポーラーe」は定価143,424円(税込)と値段はほぼ2倍。
そう考えると、「高っ!」と思ってしまいますが、例えば5年乗るとすると差額の71,800円は1年あたり14,256円、1ヵ月あたり1,188円。
これを案外安いと思えるならば、電動も選択肢に入れてみてもいいかもしれません。
※最近の電動アシスト自転車はバッテリーの性能も上がっているので、使用頻度や方法にもよりますが、5年くらいならば買い替えずに行けるだろう、という試算です。バッテリー充電の電気代は1回当たり約7~15円(パナソニックの例)と安価なので計算に含めていません。
価格で迷うなら自治体「幼児2人同乗用自転車購入費」の補助もチェック
6歳未満の子どもが2人以上いる世帯で「幼児2人同乗用自転車安全基準」に適合した自転車を購入する場合など、補助を受けられる市区町村もあります。
ざっと検索して見つけたのは茨城県龍ケ崎市、茨城県つくば市、愛知県刈谷市、大阪府松原市、奈良県大和郡山市、奈良県五條市など。
お住まいの自治体の対応状況を調べて、補助がしっかり出るようなら少し予算をがんばって電動アシスト自転車を選ぶのもいいかもしれません。実質半額で買えるなど、手厚い自治体も多いです。
レンタルで試してみるのもおすすめ
電動アシスト自転車のレンタルができる自治体、企業、団体などもあります。悩んだら試しにレンタルしてみるのもいいかもしれません。期間(1日のみ、1年間など)、金額(1日100円、1年12,000円、1ヵ月10,800円など)はさまざまです。
いくつかご紹介しておきます。
埼玉県ふじみ野市
愛知県豊橋市
岐阜県岐阜市
NPO法人ふくクル(愛知県名古屋市)
電動アシスト自転車レンタル【dj-rental.com】
非電動の方が適正身長が低いものも
先の「ビッケ ポーラー」の場合、電動モデルの「ビッケ ポーラーe」の適正身長は141cm~(3人乗り時は151cm~)、非電動モデルの「ビッケ ポーラーb」の適正身長は136cm~(3人乗り時は145cm~)となっています。
小柄な方が乗る場合は非電動の方が安心して乗れる場合もあります。
電動を知らなければ非電動でも支障なし
一度電動アシストに慣れると、「電動でよかった!」と思い、非電動には戻れなくなるパターンはよくあります。(現在の私がそうです。)
ですが、電動アシストを知らなければ非電動自転車でも「特に問題ない」と支障なく乗れるもの。(数年前の私がそうでした。)電動アシスト自転車が流通する前は、当然のことながら非電動自転車が町中で活躍していましたからね!
先に紹介したブリヂストンの商品などは機能的でおしゃれな分、非電動でもある程度高くなってしまいますが、こちらの商品のように少しマイナーなメーカーの商品などは比較的安く買えます。
「うちは電動じゃなくていい」と非電動自転車を買ったら、もう余計なことは気にせずに買った自転車を乗りこなすことを楽しんでください!
タイヤサイズは20型 or 26型 or その他
タイヤサイズは、普通のママチャリと同じ26型程度のものもありますが、最近の子ども乗せ自転車は20型という小さいタイヤが多くなってきました。
▼こちらが20型の一例。
Panasonic(パナソニック) 2017年モデル ギュットアニーズDX(Gyutto ANNYS DX) 20インチ BE-ELMA032 チャイルドシート付き電動アシスト自転車 専用充電器付
価格目安:メーカー希望小売価格 税込150,120円
▼そして26型の一例。
Panasonic(パナソニック) 2017年モデル ギュットアニーズ・F・DX(Gyutto ANNYS F DX) 26インチ BE-ELMA632 チャイルドシート付き電動アシスト自転車 専用充電器付
価格目安:メーカー希望小売価格 税込150,120円
▼前乗せモデルの場合は後輪が26型でも前輪のみ22型が主流です。
Panasonic(パナソニック) 2017年モデル ギュット・DX 前:22インチ 後:26インチ BE-ELMD633 子供乗せ付き電動アシスト自転車 専用充電器付
価格目安:メーカー希望小売価格 税込153,360円
▼22型という珍しいサイズも存在します。
Panasonic(パナソニック) 2016年モデル ギュット・ステージ・22 22インチ BE-ELMU23 3人乗り(幼児2人同乗基準対応)電動アシスト自転車 専用充電器付
価格目安:メーカー希望小売価格 税込131,760円
この商品はチャイルドシートは別売りです。
安定性:大きいものも小さいものもそれぞれの良さがある
ベビーカーでも大きめタイヤのものが段差に強いように、自転車もタイヤが大きいものは段差に強く、ハンドリングも安定しやすく、速度も維持しやすいです。
一方、小径モデルはタイヤが小さい分自転車の重心が低くなり、タイヤが太いのでさらに安定感があります。また、小回りが利きます。
一般的にはタイヤが小さいほどひと漕ぎで進む距離が短いですが、ギア比の調整で小径タイヤでもよく進む設計になっているため、大差はありません。
駐輪場:タイヤが大きくて細い方が便利
平面の駐輪ならば差はありませんが、自宅や行動範囲にラック式やレール式といわれる駐輪場がある場合は大きいタイヤが便利です。
小径タイヤは太いので、レール式駐輪場に停められなかったり停めるのに苦労が伴います。
このような注意書きがあることが多いので、行動範囲の駐輪場は確認しておきましょう。
小さいタイヤのモデルを選ぶ場合でも、ブリヂストンの2016年モデル以降ならば、前輪のみ少し細めになっているのでデメリットが少し軽減します。
▼前輪後輪とも20型でも、後輪は2.125インチ、前輪は1.95インチです。
ブリヂストン(BRIDGESTONE) 2017年モデル bikke mob e(ビッケ モブe)リヤチャイルドシート付モデル BM0C37 専用急速充電器付
価格目安:メーカー希望小売価格 税込139,104円
▼「ビッケ グリ」は前輪24型後輪20型で、前輪タイヤの幅が1.75インチとさらに狭いので便利。
▼例外もあります。「ハイディ ツー」は26型ですが、幅は1.95インチでやや太めです。
ブリヂストン(BRIDGESTONE) 2017年モデル HYDEE.Ⅱ(ハイディツー) リヤチャイルドシート標準装備仕様 HY6C37 タイヤサイズ:26インチ 12.3Ahリチウムイオンバッテリー搭載 専用充電器付
価格目安:メーカー希望小売価格 税込159,624円
また、小径車はタイヤが入っても前輪の中心部付近にあるスピードセンサーが当たって破損してしまう可能性もありましたが、2016年モデルからスピードセンサーは小型化・内蔵化されてきたので心配はずいぶん少なくなりました。
子どもの乗せ下ろし:タイヤが小さい方が楽
タイヤが小さい方がチャイルドシートの位置も低いので、子どもを乗せ下ろししやすいです。例としてヤマハの前乗せモデルで比較してみます。
▼「パス キッス ミニ アン」(20型)
YAMAHA(ヤマハ)2017年モデル PAS Kiss mini un (パス キッス ミニ アン) PA20KXL 20インチ 12.3Ahバッテリー搭載 内装3段変速 専用急速充電器付
価格目安:メーカー希望小売価格 税込151,200円
▼「パス キッス」(後輪26型)
YAMAHA(ヤマハ)2017年モデル PAS Kiss (パス キッス) PA26K 26インチ 12.3Ahバッテリー搭載 内装3段変速 専用急速充電器付
価格目安:メーカー希望小売価格 税込147,960円
リア(後ろ乗せ)チャイルドシートの子どもの乗せ下ろし比較
20型タイヤと26型タイヤ、それぞれにリア(後ろ乗せ)チャイルドシートを付けると、高さの差は約14cm。1歳や2歳くらいの子どもなら大したことはなくても、4歳や5歳となってくると、14cm余計に持ち上げるのは結構大変です。
リアチャイルドシートは子どもがある程度大きくなると自分で登れるようにはなりますが、破損の事例もあり、メーカーは禁止しています。
フロント(前乗せ)チャイルドシートの子どもの乗せ下ろし比較
前乗せモデルの場合は後輪が26型でも前輪は22型が主流なので、22型と20型のフロント(前乗せ)チャイルドシートの高さの差は約6cm。リアチャイルドシートほど大きな差はありません。(ヤマハのフロントチャイルドシート高さ資料が見つけられなかったのでパナソニックの数値を参考にしていますが、おそらくあまり差はないと思います。)
ですが、すっぽり入るフロントチャイルドシートの場合、座面よりももっと高く持ち上げる必要があるので、子どもが重くなってくると結構大変です。子どもが2人いる場合など、長く乗せる予定なら、20型タイヤが賢明でしょう。
ここで紹介した「パス キッス ミニ アン」は2017年の最新モデルで、タイヤが小さくてチャイルドシートが低いうえに、前面が開く新型フロントチャイルドシート「コクーンルーム」が採用されているので、乗せ下ろしの負担はさらに軽減されるかと思います。
低床設計の「ハンサムチャイルドシート」を選ぶのもおすすめ
ブリヂストンの「ビッケ」シリーズや「ハイディ ツー」のリアチャイルドシートは、専用設計のキャリアとチャイルドシートを組み合わせて低床化されています。同じタイヤサイズのモデルの中では乗せ下ろしが楽です。
ブリヂストン(BRIDGESTONE) 2017年モデル HYDEE.Ⅱ(ハイディツー) リヤチャイルドシート標準装備仕様 HY6C37 タイヤサイズ:26インチ 12.3Ahリチウムイオンバッテリー搭載 専用充電器付
価格目安:メーカー希望小売価格 税込159,624円
取り付けはこのようなイメージです。高さも低く、見た目もずいぶんすっきりします。
乗っている間のコミュニケーション:タイヤが大きい方が話しやすい
位置が高くて乗せるのが大変な大きいタイヤですが、乗ってしまえば子どもの位置が高いのはメリットでもあります。
大人の顔の高さに近づく分、走行中でも子どもと会話がしやすいです。
おしゃれさ:メーカーが力を入れているのは小さいタイヤのモデル
小径車はかわいくておしゃれ。メーカーも小径車に力を入れているため、カラーバリエーションも豊富で、人気のツヤ消しカラーなども充実しています。
身長とのバランスも要確認
メーカーやタイプによって、タイヤサイズごとの適正身長が変わるものもあります。小柄な方なら小さいタイヤがいいでしょう。
また、長身の人が小径車に乗るのは、おしゃれに見えることもあれば、滑稽に感じることも。26型サイズのタイヤの方が見た目にバランスはとりやすいかもしれません。身長172cmの女優の松嶋菜々子さんが2016年に出演したドラマ「営業部長 吉良奈津子」で乗りこなしていたのも26型の「ギュット・アニーズ・F」です!
一度試乗してみて鏡や写真で確認してみるのもおすすめです。
チャイルドシートは前乗せ or 後ろ乗せ
前と後ろの乗車可能範囲
子ども乗せ自転車の多くはメーカーによって子どもの乗車可能範囲が以下のように定められています。
- フロント(前乗せ)チャイルドシートの乗車可能範囲は年齢1歳(12ヵ月)以上4歳(48ヵ月)未満、体重15kg以下で身長100cm以下
- リア(後ろ乗せ)チャイルドシートの乗車可能範囲は年齢1歳(12ヵ月)以上6歳(72ヵ月)未満、体重22kg以下で身長115cm以下
- 前後子ども乗せを使用する場合は2人合わせて30kgまで
一部例外もあります。例えばブリヂストンの「ビッケ」シリーズや「ハイディ ツー」のリアチャイルドシートは2歳以上(体重8kg以上)です。
後ろに1歳から乗せられるといっても、よちよち歩きくらいの子どもを後ろに乗せるのは不安があります。安心して乗せられる時期は個人差がありますが、スタスタ歩ける1歳後半くらいがひとつの目安になるでしょう。
前乗せ・後ろ乗せそれぞれのメリット
前乗せにも後ろ乗せにもメリットがあります。裏返せばデメリットです。
前乗せのメリット
- 1歳前半くらいの小さい子どもでも安心して乗せられる
- 子どもが視界に入るので様子がわかりやすい
後ろ乗せのメリット
- 大きくなってきても子どもを乗せられ、乗せ下ろしもしやすい
- 正面からの風や直射日光が直撃しない
- 子どもの重さや動きにハンドルを取られにくいので安定性が高い
前乗せはハンドル一体型?別売オプション?
前乗せにはハンドルと一体型のものと、別売のオプションとしてフロントチャイルドシートを付け加える2つのパターンがあります。
こちらもそれぞれにメリットがあります。裏返せばデメリットです。
ハンドル一体型前乗せのメリット
Panasonic(パナソニック) 2017年モデル ギュット・ミニ・DX 20インチ BE-ELMD033 子供乗せ付き電動アシスト自転車 専用充電器付
価格目安:メーカー希望小売価格 税込153,360円
※この商品は一例です。
- 子どもの位置が高くなりすぎず、前が見やすくふらつきにくい
- 子どもが大きくなってきても、別売りオプション前乗せよりは安定感がある
- 運転者の前面が広く膝も当たりにくい(エルゴなどの抱っこひもで子どもを抱いても物理的には運転可能なくらいです。ただし禁止されていますし危険なので、必要に迫られた場合は乗らずに押して進みましょう。)
- レインカバーなどの選択肢が豊富
- 子どもがハンドル付近のスイッチ類を勝手に触りにくい
- 子どもが乗らないときはかなりの容量の前かごとして活躍する(見た目が気になる場合などは専用のかごに付け変えることも可能です。)
別売オプション前乗せのメリット
※この商品は一例です。
- 前かごが使えるので、荷物を乗せやすい(後ろにも子どもを乗せる場合は特に!)
- 不要になったときに外せばすっきり乗れる
子ども1人の場合は前乗せを買っても、2歳くらいからは後ろ乗せにするでしょうから、前乗せのスタイルはどちらでもあまり支障はないでしょう。
問題は子どもが2人の場合です。
子どもを2人乗せる場合
子どもが2人の場合は「幼児2人同乗基準適合車マーク」と「BAAマーク」が貼付された、幼児2人同乗基準適合車を選ぶ必要があります。
前後両方に乗せられるモデルは発売されていないので(セット販売されることはありますが)、前乗せ(ハンドル一体型)モデルに後ろ乗せを追加するか、後ろ乗せモデルに前乗せを追加することになります。
リア(後ろ)チャイルドシートはどちらでも大して変わらないので、先に紹介した「前乗せはハンドル一体型?別売オプション?」のメリットとデメリットを踏まえて検討することになります。
安全性重視なら前乗せ(ハンドル一体型)モデルに後ろ乗せを追加
電動自転車 子供乗せ 【2017年モデル】 YAMAHA (ヤマハ) PAS Kiss mini un (パス キッス ミニ アン) リアチャイルドシート付き (PA20KXL)
価格目安:税込146,000円
※在庫状況や価格は2017.2.24時点の情報です。
※この商品は一例です。
子どもが1人の場合は不安なく後ろに乗れる2歳頃になったら後ろに乗せればいいのですが、子どもが2人の場合はそうはいかず、フロント(前)チャイルドシートに長い期間乗せることになります。
その視点でいくと、安定感のあるハンドル一体型前乗せがおすすめです。
運搬機能重視なら後ろ乗せモデルに前乗せを追加
安全性も捨てがたいですが、幼稚園や保育所の送迎に使う場合など、荷物の運搬力を優先したい場合もあるでしょう。
その場合チェックしておきたいのが、フロントチャイルドシートの高さとバスケット(かご)の容量です。
ブリヂストン「ビッケ グリ」ならフロントチャイルドシートが低く設計されています。前輪が24型なのに、20型のモデルより低い位置にあるんです。
電動自転車 子供乗せ 【2016年モデル】 BRIDGESTONE (ブリヂストン) bikke GRI (ビッケ グリ) 前後チャイルドシート・クッション付き (BG0B36)
価格目安:140,400円
※在庫状況や価格は2017.2.23時点の情報です。
…と、チャイルドシートは優秀なのですが、残念なことに前バスケットが小さいんです!
ほかの「ビッケ」シリーズや「ハイディ ツー」も同じく小さめなので、容量を増やすための一工夫がある方がいいかもしれません。
▼販売店によっては大きいバスケットに交換してくれます。
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▼「ビッケ モブ」なら純正バスケットカバーを付けると上に伸びるので容量アップです。
回避策があるとはいえ、ブリヂストンは全体的にバスケット容量に悩みがち。手間をかけずに容量を優先したければヤマハ「パス バビー アン」やパナソニック「ギュット・アニーズ・DX」「ギュット・アニーズ・F・DX」がおすすめです。
特にパナソニックの「ギュット・アニーズ・DX」「ギュット・アニーズ・F・DX」は2017年モデルから容量アップしています。
Panasonic(パナソニック) 2017年モデル ギュットアニーズDX(Gyutto ANNYS DX) 20インチ BE-ELMA032 チャイルドシート付き電動アシスト自転車 専用充電器付
価格目安:メーカー希望小売価格 税込150,120円
子ども乗せ専用モデル or 普通のママチャリ
子どもが2人の場合は先述の幼児2人同乗基準適合車を選ばなければいけませんが、乗せる子どもが1人だけなら比較的自由に選べます。
子ども乗せ専用のモデルももちろんありますが、普通のママチャリにチャイルドシートを付けるという手もあります。
普通のママチャリにチャイルドシートを付ける場合の注意
我が家の1台目がこのスタイルでかなり安くつきました!が、注意点もあります。
リアキャリアの確認を
リアキャリアとは後ろの荷台のこと。リアチャイルドシートを取り付ける場合、クラス25またはクラス27でないと、取り付けてはいけません。
手持ち自転車に取り付けたい場合はリアキャリアも確認しておきましょう。
スタンドだけは交換するのがおすすめ
昭和インダストリーズ W13SW アシスト機構/自動ロック機構付両立スタンド 409-02244 クロムメッキ(26インチ)
価格目安:税込1,670円~
※在庫状況や価格は2017.2.28時点の情報です。
普通の平たいスタンドでは、立てるときに自転車を持ち上げる必要があり、子どもが乗っていると重くてかなりの力が必要。子どもが大きいと立てることすらできないかもしれません。
普通のママチャリであっても、スタンドだけは踏むだけでスタンドを立てられるタイプに交換するのがおすすめです。
タイヤの劣化が早い
うちは上の子が1歳半から3歳半まで約2年乗りましたが、タイヤに亀裂が入りました。
やはり子ども乗せ用に設計された丈夫なタイヤにはかないません。耐用年数は短いと割り切っておきましょう。
リアチャイルドシートの形状にも注目
リュックサックがかけられる形が便利
荷物をたくさん運ぶ場合、特に子どもを2人乗せたい場合はリアチャイルドシートの形も結構重要です。
ヘッドレストの下にくびれがあると、リュックサックを引っかけることができます。
自転車本体とチャイルドシートのメーカーが異なっても、ほとんどの場合物理的には装着可能なようですが、補償面を考えるとメーカー純正品を付けるのが好ましいと思います。
ブリヂストンの後ろ乗せはリュックもかけられ、簡易かごにもなって便利です。が、「ビッケ」シリーズに力が入ってきたため、取り付けられる車種は少ないです。
BRIDGESTONE(ブリヂストン) 電動アシスト自転車 アンジェリーノプティットe C300 12.8Ahモデル A20L36 20インチ 専用急速充電器付 2016年モデル
価格目安:メーカー希望小売価格 税込149,904円
2017年モデルからアンジェリーノシリーズは生産終了になってしまいましたが、上で紹介したチャイルドシートがピッタリです。在庫が残っていればこの選択もおすすめです。(我が家の現在の愛車がこのコンビです。)
ヤマハは3人乗せ対応のリアチャイルドシートが3種類ありますが、一番安いこのタイプもリュックがかけられ、かごとして使うのも簡単です。ただしブリヂストンよりヘッドレストの高さがあるので、リュックのかけやすさはブリヂストンには少し劣ります。
電動のメーカーは?ヤマハ or ブリヂストン or パナソニック
ヤマハモーターとパナソニックモーター
ヤマハはヤマハ製のモーターを、パナソニックはパナソニック製のモーターを使用しています。ブリヂストンは2016年モデルまではヤマハ製のモーターでしたが、2017年頃からは一部パナソニック製のモーターのモデルも出ているようです。
ヤマハ製の方がなめらか、パナソニックの方がパワフルな漕ぎ出しです。慣れればどちらでも支障ないと思いますが、可能なら試乗して比べてみてください。
バッテリー容量はパナソニックが優秀
各メーカーの2017年カタログに載っている車種で比べてみます。
ヤマハの「パス バビー アン」「パス キッス ミニ アン」「パス ラフィーニ」「パス キッス」の4車種のバッテリー容量は全て12.3Ah。
ブリヂストンは「ビッケ グリ」は8.1Ah、「ビッケ ポーラーe」は13.2Ah、「ビッケ モブe」と「ハイディ ツー」は12.3Ah。
パナソニックの「ギュット・アニーズ・DX」「ギュット・アニーズ・F・DX」「ギュット・ミニ・DX」「ギュット・DX」「ギュット・ミニ・DX」は16.0Ah、「ギュット・ステージ・22」のみ12.0Ah。
値段にあまり差がないわりに、パナソニックが大容量です。
ハンドルロック機能はお好みで
子ども乗せ自転車のほとんどには、駐輪時にハンドルを固定する機能があります。倒れにくくなり、子どもの乗せ下ろしをしやすい便利機能。
この機能、パナソニックの自転車はスタンドを立てると自動的にロックされますが、ヤマハやブリヂストンは「テモトデロック」という手動ロックがほとんど。2017年モデルのヤマハの「パス バビー アン」「パス キッス ミニ アン」のみパナソニックのようにスタンド連動式になりました。
スタンド連動式が便利で人気ですが、停めたいのは広々とした駐輪場とは限りません。狭いスペースでとりあえずスタンドを立ててからハンドルをまっすぐにしたい場合や、信号待ち中にスマホを一瞬見たい、というときなど、手動のロックが活躍するシーンもあります。(スタンド連動式でもスタンドを立てたあとにハンドルを動かせますが、固くてうるさいです。)
見た目だって重要!
おしゃれな自転車に乗ると気分も上がります!デザインに力を入れているのはブリヂストン。
純正品以外のオプションが少ないといったデメリットもありますが、見た目にこだわりたい方にはぜひおすすめです!
小さいタイヤのおしゃれNo.1はブリヂストン「ビッケ」シリーズ!
小径車はどれでもおしゃれでカラーバリエーションも豊富ですが、ダントツにかわいいのはブリヂストン「ビッケ」シリーズ。2012年に「グッドデザイン賞」も受賞しています。
シートクッション・サドルカバー・ハンドグリップ・ヘルメットなど、たくさんのパーツを組み合わせることができ、同じシリーズの子供用自転車や幼児用自転車もあるので、親子や家族でコーディネートを楽しめます。
公式サイトでコーディネートをシミュレーションできます。
ビッケ グリのコーディネートシミュレーション
ビッケ ポーラーのコーディネートシミュレーション
ビッケ モブのコーディネートシミュレーション
上の画像は「私が買うならこれかな~♪」…と去年買ったばかりなのについつい夢中になってやってしまったものです。
とことんかわいくしたくなるかもしれませんが、夫婦兼用で使いたい場合は旦那さんのご意見を聞くのもお忘れなく!
大きいタイヤでおしゃれな自転車を選ぶならブリヂストン「ハイディ ツー」
ブリヂストンのハイディ ツーは、雑誌「VERY」とのコラボで誕生したスポーティなクルーザースタイルの自転車。26型で太めのタイヤ、「ハンサム」な自転車です。
ブリヂストン(BRIDGESTONE) 2017年モデル HYDEE.Ⅱ(ハイディツー)限定モデル リヤチャイルドシート標準装備仕様 HL6C37 タイヤサイズ:26インチ 12.3Ahリチウムイオンバッテリー搭載 専用充電器付
価格目安:メーカー希望小売価格 税込161,784円
限定モデルも出ているのでぜひチェックしてみてください。
おしゃれチャイルドシートにもデメリットあり
「ビッケ」シリーズや「ハイディ ツー」のリアチャイルドシートはおしゃれな上にグリップがついていて便利ですが、片側にしか開きません。駐輪する場所によって右側から乗せ下ろしできないのは不便なこともあります。
また、レインカバーなどのオプションも純正品以外の選択肢がほとんどありません。
見た目以外のことも納得できるものを選びましょう。
購入は実店舗 or ネット
実店舗とネット購入のそれぞれの魅力
実店舗で実物を見て購入するのが一番手堅いでしょう。ですが、インターネット通販の種類の豊富さや価格、ポイント還元なども魅力です。
店舗受け取りや店舗での初回点検無料などのサービスがある場合もありますので、お近くに店舗のある販売店のネット通販をチェックしてみるのがおすすめです。
「サイクルベースあさひ」と「イオンバイク」は店舗限定のポイント10倍キャンペーンなどでもよく対象になっています。
イオンバイク楽天市場店は「楽天スーパーDEAL」で還元率が高い商品が出ていることも!
送料がかかる場合もありますが、タイミングによっては送料を上回るポイントを受け取れそうです。
サイクルベースあさひYahoo!店 でチャイルドシート付き自転車をみる(電動)
サイクルベースあさひYahoo!店 でチャイルドシート付き自転車をみる(非電動)
サイクルベースあさひ楽天市場店 でチャイルドシート付き自転車をみる(電動)
サイクルベースあさひ楽天市場店 でチャイルドシート付き自転車をみる(非電動)
イオンバイクYahoo!店 でチャイルドシート付き自転車をみる
イオンバイク楽天市場店 でチャイルドシート付き自転車をみる
入園から使う場合は早めの手配を
春は需要が多く、人気のものは品薄になってしまいます。
入園に合わせたわけではありませんが、2016年の春に自転車を買った我が家の場合。
3月13日に注文したものの欠品→予約はできるが何ヵ月…というレベルで待つことになりそう…とのことで、同じモデルのバッテリー容量の違うものに変更して在庫確保→3月24日発送、で手に入りました。
ネットで買ったのですが、初回点検で店舗に持って行くと、「この時期に買えるのはすごくラッキーですよ」とのこと!
買うものが決まったら早めに動くのがおすすめです。ぜひお好みの1台をゲットしてください!
で、結局どれを選べばいいの?
そんな方は、こちらの記事もぜひどうぞ!