子供と車でお出かけするのは楽しいですよね。日本では6歳未満の子供にチャイルドシートの使用が義務付けされていますが、たまにしか車に乗らない家族、たまにしか子供を乗せない人にはチャイルドシートはかさばって保管も大変です。
そんな人たちにおすすめなのが「mifold(マイフォールド)」という4歳以上から使えるとってもコンパクトなチャイルドシート。
我が家でも早速使ってみたのでここにレビューしようと思います。
車のない我が家のちょっと困った出来事
私が住んでいるのはスイス。というとアルプスに囲まれた山岳地帯、車がないとどうにもならないようなイメージがあるかもしれません。しかし街に住んでいると電車・バスが十分に発達しており、いざとなったらカーシェアリング(会員制レンタカー)で簡単にチャイルドシート付きの車を借りられるので、車がなくても十分生活できるのです。
そんな時に少し困ったことが。
それはイギリスの結婚式によばれたこと。電車・飛行機を乗り継いでも会場へは車がないとたどり着けません。近くの駅に伯父家族が車で迎えに来てくれるようなんですが、問題はチャイルドシート。子供達が車に乗るには必需品です。
子供達は8歳になるのですが、スイスとイギリスは12歳未満または身長150cm(英は135cm)以下の子供に着用が義務付けられているのです。しかし小さな子供のいない伯父家族にはありません。持っているであろう彼らの知り合いはもれなく呼ばれているはずなので借りられません。
ウチから持参?いやいや、めちゃくちゃかさ張りますやん。まず持ってないし。ただ一回のためだけにかさ張るものを買って運んでそれをまたウチで保管?しかも2個も!?無理無理ムリ!!!
ちょっと頭を抱えたところで思い出しました。超コンパクトなチャイルドシート「mifold」の存在を!
クラウドファウンディング生まれのmifold
それは2016年、インターネットで偶然その広告を見たのです。チャイルドシートなのにとてもコンパクト。当時はクラウドファウンディングで資金を募り、ようやく販売できる目処が立ったところのようでした。
折りたためてカバンにも入れられるし、紹介ビデオを見た感じでは簡単に取り付けられそう、と気にはなったのですが、正直使わないな、と結局その時は見送ったんです。
それを思い出し、記憶の糸を辿りながらのあいまい検索でようやく見つけると、様々なサイトでも販売されるようになっていました。やっぱりこれしかない、と早速購入したのがこの冬のこと。
結局日常的に車を使うことがないので今まで試すことができずにいたのですが、夏休みに入り車を使った遠出を計画、ついでにmifoldの使い心地も試しておこう、ということになりました。
気になるサイズ・使い方など
mifoldの特徴はなんといっても軽量でコンパクトなところ。サイズは畳んだ時、幅23.5cm×奥行き12cm×高さ4.5cm。従来の1/10のサイズ、少し大きめの筆箱程度です。そして重さはたったの700g!
このサイズだとリュックはもちろん、大きめのハンドバッグなら普通に持ち運べます。
こんなコンパクトになったのは発想の転換の賜物。
従来のチャイルド(ジュニア)シートはシートベルトに合わせて子供の座高を補うように作られています。
ですがmifoldは逆にシートベルトを子供の身体に合うようにセットできるのです。
4歳以上の15kg〜36kgまでの子供に使え、3人掛けシートの真ん中でも、たすき掛けシートベルト方式なら使えます。
もちろん、欧州安全基準UN_R-44/04に適合しているので、安全性もしっかり確認されています。
(公式サイト:http://www.mifold.com/(英語)・http://www.mifold.jp/(日本語))
使い方は3ステップ
- まず車の後部座席に開いて長いストラップがついてる方を背もたれ側にして置きます。
その時に子供の大きさに合わせて両側の赤いスリットを出しておきます(3段階調節可能)。
- 子供を座らせ、シートベルトをかけます。そしてかけたベルトを両側の赤いスリットに通します。↑ドア側 ↓留める側
- 後ろのストラップの先の赤い金具を子供の背中側から斜めのベルトに引っ掛け、座高に合わせてストラップを調節すると出来上がり。
最初に子供の体格に合わせる必要がありますが、それさえやってしまえばあとは数分もかからずセット完了です。
一度セットすると、片側と斜めのベルトにつける金具はそのままでいいので、次からはもっと楽です。
気になる使い心地は…
さて、2人のセットができたので出発進行!車に慣れてない子供達ですが、なんとかなりそうです。
最初はご機嫌に乗ってましたが、1時間ほどするとお尻が痛いと言い出しました。
確かにmifoldのシートにはクッションはあるものの、コンパクトさを追求してるために薄めに作られています。そこがネックだったようです。
そもそも長時間のドライブは普通のシートに座っていても疲れるので、随時休憩を挟みながら行くと良いですね。
後は肩につける金具が気になるようでしたが、調節すれば解消されました。
その後は慣れたのかゴネずに続行、帰りも何事もなく往復約2時間、無事家に戻ることができました。
旅行用・セカンドに最適
結果、我が家では買ってよかった一品となりました。我が家のように普段は車を使わないけれどたまに誰かに乗せてもらう人、旅行先でレンタカーを使う時や、ダッシュボードに入れておいて、お子さんのお友達を乗せたりする時の予備シートとして使うのにもおすすめです。
また、海外で車を運転しないといけない場合、国によってチャイルドシート着用義務年齢の上限がまちまちなので気をつけないといけません。こちらのリンク(JAF海外サポート)で主な国々の状況が簡単にわかります。子連れで海外旅行・駐在・移住をされる方はぜひチェックしてみてください。
青・黄・ピンク・グレーのカラフルな4色展開も嬉しいですね。