お弁当をかわいくしたい!
子どもが幼稚園や保育園に入園するようになると、運動会や遠足にと作る機会が増えるお弁当。中学、高校では部活の試合や習い事に持っていったり、地域や学校によっては毎日お弁当を用意したりすることもありますね。パパママのお昼は手作り弁当というご家庭も多いはずです。
お弁当はお腹も心も満たす糧。大切なイベントのとき、特別な気持ちを伝えたいときには気分を盛り上げるお弁当を作りたいものです。そこで今回は、手軽で簡単、それなのにお弁当を華やかにかわいく彩ることができる方法に注目してみました。文字で伝えるメッセージにも注目です!
1.絵を貼り付けるオブアート
オブラートを使ってお弁当にお絵かき
オブアート(オブラートアート)とはオブラートとアートを組み合わせた言葉で、薬を包む薄い膜の「オブラート」にイラストを直接書き込むデコレーションの方法をいいます。お弁当だけではなく、パンやクッキーのデコレーションでも話題を集めていて、ネットで検索すると線画のキャラクターからアニメのようなタッチまでさまざまに描かれている作品に出会えますよ。
子どもの成長をイラストに☆素敵なオブアートのお弁当例
こちらはinstagramの#オブアートで出会ったお弁当です。お仕事でなかなかお子さんと触れ合う時間が取れないご主人に、成長の様子やメッセージを届けます。ハムをキャンバスにしたオリジナルイラストで、娘さんの様子が目に浮かぶよう♡お仕事の合間に、元気をたっぷり充電できそうですね!
こんな素敵な使い方ができるのもオブアートならでは。試合の日のお弁当に応援メッセージを添えたり、普段なかなか言えない気持ちを伝えたり。細かい装飾や、文字でのメッセージが添えられたお弁当は格別なものになりそうです。
※写真の掲載には許可をいただいています。yuiさんありがとうございました!
オブアートの作り方
それではオブアートはどうやって作るのか、作り方を見ていきます。オブアートの基本は描いて貼るだけ。なんてお手軽なのでしょう。少々料理が苦手でも、絵を描くことに慣れていなくても大丈夫。下絵をなぞりながら、食用の着色料を使ってオブラートに絵を描き、乾いたら食材に貼り付けていくという手順です。
ここではオブラートメーカーさんのFacebookページでもご紹介されている方法をもとに、作り方をご説明していきます。
道具
- クリアファイル
- サランラップ
- 下絵(好きなキャラクター)
- 食紅(フードペン)
- 筆(竹串)
手順
- 描きたいサイズに縮小・拡大した下絵をクリアファイルに挟む
- 空気が入らないようにしっかりおさえながら、ラップをクリアファイルに貼り付ける
- 下絵が収まる位置を確認しながら、オブラートをラップの上において密着させる
- 少量の水で溶いた食紅を使い、下絵をなぞってオブラートに絵を描く
- 絵を乾かす
- 絵が乾いたらお弁当に乗せて完成
オブアートの魅力
立体的な食べ物にイラストを描くのは難しいですが、オブアートは平らな面にイラストを描いていくので、紙に描くのと似た感覚で作業ができます。食材をカットしてキャラを作り上げていく手間も省けますし、食材に触れる時間が短くて済むため衛生面も安心です。なにより、子どもの好きな世界観を思ったように演出できるのが母としてはうれしいところ。
オブアートはお弁当だけではなく、カップに入れた飲み物に乗せてラテアート風にしたり、クッキーやケーキに貼り付けてスイーツアートを楽しんだりもできるので、いろいろなアレンジに挑戦してみてはいかがでしょうか。
オブアートの注意点
1.乾燥はしっかりと
オブラートは水に濡れると破ける性質があります。濡れた手で触ったり液を垂らしたりしないように注意しましょう。また絵が完全に乾く前は、オブラートが破けやすい状態です。ラップからはがすときは完全に乾いているか確認してください。できればお弁当を作る前日の夜までに、イラストを描いて用意しておくとバタバタせずに済みそうです。
2.食材の湯気に注意
食材が温かいうちは、湯気でオブラートが丸まってしまうことがあります。オブアートを貼るときは食材を平らな面に置き、オブラートを両手で持って貼り付けると良いでしょう。オブラートの余白が大きいときはカットしておくと作業がしやすくなりますよ。
3.道具や色素は使い勝手のいいものでOK
筆者は今回がはじめての挑戦。まずは手始めにと道具をそろえるのは極力抑え、今回は筆を竹串で代用しました。竹串でも塗りこむ際に少し苦労しただけで、意外とスムーズに描くことができます。陰影を表現するなど繊細なタッチで描きたいときは、筆を用意したほうがいいかもしれません。
4.色の調合と扱い方もチェック
食紅は赤・緑・黄色の三色をチョイス。赤と緑を混ぜると茶色がかった黒ができあがります。黒は竹炭やココアでも表現できるのだとか。3色の中では黄色が水と馴染みにくい印象でした。
お弁当に詰め込む際にほかの食材で触ってしまうと、色がにじんだり移ったりしてしまうので気を付けてくださいね。食べた感想はまったくの無味無臭。ですが、多少の色にじみがありますので、水分の多い食材には不向きです。
筆入りのオブラートセット
インターネットでは絵を描くのに適した厚さのオブラートと筆がセットになったものも販売されています。
小麦粉粘土にも使える液体着色料
液体なので水で解く必要がなく、使いやすいのがこちらの着色料。オブアートや料理以外にも、小麦粉粘土の染色にもピッタリです。
精巧な絵におすすめの8色セット
黒やピンクなど、作り出すのがなかなか難しい色がセットになっています。オブアートだけでは使いきるのは難しいかもしれません。これだけの色がそろっていたら、クッキーやアイスに活用するのもいいですね。
オブアートを描くなら丸型オブラートで
市販されているオブラートのなかには、薬が詰めやすいように袋タイプになっているものがあるため、購入の際にはシートタイプのものを選ぶようにしてください。通常より小さめサイズの子ども用オブラートもありますよ。
2.ラップに描けるペンで作るフルーツアート
フルーツの皮に直接落書き
フルーツアートにというと、むいた皮を使って動物などを立体的に作る芸術的な装飾を思い浮かべる方がいるかもしれません。でも、次にご紹介するのはもっと手軽に取り組めるデコレーション。ラップにかけるペンを使って、フルーツの皮に落書きをするというお手軽アイデアです。このペンを使ってみかんの皮にイラストを描くと、ただのデザートが愛らしいキャラクターに変身してしまいますよ。
フルーツアートの作り方
道具
- ラップにペン
- フルーツ(みかん、バナナなど皮をむくもの)
- イラスト見本
- キッチンペーパー
手順
- 冷蔵庫などで冷やしていた場合、みかんは室温にもどす
- みかんの表面をキッチンペーパーで拭き取る
- 見本を見ながらイラストを描き上げる
- インクを乾かしたら完成
フルーツアートの魅力と注意点
皮をむいて食べるフルーツに適しているフルーツアート。描くだけの手軽さがウリですが、使用しているペンは食用のものではありません。皮をそのまま食べる食材や、むいた皮を口に入れてしまう可能性がある小さな子には使用しないように注意してください。
発色が鮮やかなラップに書けるペン
ラップに書けるペンはサランラップを製造・販売している旭化成ホームプロダクツが開発した商品で、食品に使っているサランラップに直接イラストやメッセージを描き込むための専用ペンのこと。通常の油性ペンでは電子レンジにかけたときにラップが溶けてしまったり、くっきり見えなかったりすることがあるのですが、こちらの専用ペンは水性なのに落ちにくく、絵具で塗ったようにインクがはっきり定着します。色も6色までの展開があり、カラフルに彩ることができますよ。
お弁当で楽しく家族のコミュニケーション♡
食事は一日のエネルギー源です。愛情がいっぱい感じられるお弁当なら、やる気も元気もグングンアップするはず。アートなキャラ弁で、作ったママの顔や家で待っている家族が思い浮かぶような、心が潤う楽しいお弁当を届けてみてはいかがでしょうか?