褒める子育てがいいといっても、褒めるところなんてそうそう見つかりません!発達障害児向けの褒める子育て法「ペアレントトレーニング」の考え方を取り入れて身に着けた我が家の「褒める」テクニックをご紹介します。
予測できるものは事前に約束
外を歩くときに手をつなぐのを嫌がる、公園から帰ろうとすると泣き叫んで嫌がる、習い事に行くと女の子の服を触ってしまう、買い物に行くとお菓子を欲しがる…。
そんな「毎回このパターン」になってしまうものは、できるだけ事前に約束しておきます。
こんな感じで明るく約束しておけば、実際そうなりそうなシーンでも
という冷静な言葉だけでストップをかけられることが増えます。
「我慢できた」「約束を守れた」これで褒めるポイントも簡単に発見です!
わずかな動きを褒めて後に引けなくする
何かに夢中になっているときなど、指示がなかなか通らないこと、よくあります。
例えば我が家でよくあるのが、本やお絵かきに夢中になっているけれど、出かけるために「靴下履いて!」を何度も指示する、というシーン。
ほとんど動かないように見えても、何度か言うと頭の片隅には「これやらなきゃ」がわかっていることもあります。そしてほんのわずかに「やる」ための動きが見えることも。
そんなときにはすかさず
すごいやん!
で?で?次どうすんの?
とその動きを褒めます!
そうなったらもう本人も後には引けません。夢中になっていたものに未練がありつつも動けることもあります。
ダメなことをしたら冷静に対応を促す
おもちゃを投げた!友だちや兄弟を叩いた!机の上に立った!食べ物で遊んだ!
嫌なことがあって暴れたり、ふざけたり…どうしても叱る場面は出てきます。
と怒鳴りたくなりますが、怒鳴るって疲れるし、そのパワーの割に子どもに伝わっていなかったりするし、親も子もヒートアップするし…で、できれば避けたいもの。
ここはひとつ一呼吸して冷静に。
大概ダメなことは自覚しているので、うまくいけばこういう流れになります。
これでダメなことをやめられたら
と認めます。
内容によっては少し違うパターンになります。
もちろん必ずしもうまくいくパターンになるわけではありません。イヤイヤ期の娘の場合がこちら。
もうこれはやりあってもどうにもならないので、誰かに謝る必要があれば代わりに謝り、触っているものがあれば奪い取って放置しています。
「ダメ」でないことをとにかく認める
大人でもそうですが、わざとらしく「すごい」と褒められるよりも、「見ているよ。それでいいんだよ。」と認められることが、自己肯定感ややる気につながります。
気になるのは「ダメ」なことですが、そうでないところも「できて当然」と流さずに、「それでOK」のサインを出すのも立派な「褒める子育て」です。
もちろん何か裏がありそうな表情でなく、純粋に笑顔で認めます。
必ずしも言葉に出す必要はありません。目が合ったときに微笑むだけでも「それでOK」サイン。
ある講演で聞いた言葉を借りるなら
が大切です。
大人だって認められたい
褒められる、認められることで前向きにがんばれるのは大人も子どもも同じ。
叱られることが多くなってしまう子どもが鬱などの二次障害を起こすのは、給与ももらえず「ありがとう」も言ってもらえない主婦がウツウツするのと近いものを感じています。
何かのご縁があってこの記事を読んでいただいているあなたは、きっと大切な人のために奮闘している方だと思います。
「家族が生きている。」これも立派な報酬です!
子どもも褒めて、そして子どものためにがんばる自分も褒めて、日々がんばっていきましょう!