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多人数用ベビーカー・バギー選びのポイント
一人用のベビーカーと違って多人数用ベビーカーは選択肢が限られてしまいます。が、その中でも購入時のチェックポイントを紹介します。
大きさが生活地域に適切か
例えば住んでる地域が都会か田舎かでも歩道や店舗内の通路幅が変わってきますよね。狭い道が多いところなら縦型ベビーカー、ゆったりと移動できる地域なら横型がオススメです。
移動にエレベーターを使う場合、縦型だと奥行き、横型だと入り口の幅に入るかどうかを検証しておきましょう。大きな買い物ですので、入らなかった時は悲劇です。
操縦が簡単か・空のバギーをどう扱うか
小さな子供(赤ちゃん)とはいえ、2人以上乗るので重いです。その時、操縦性の良し悪しが大きく関わってきます。
例えば車輪。大きい方が段差を乗り越えやすいですし、スタンダードなタイプよりも空気を入れるエアタイヤの方が軽く移動できます。
2人以上乗せるのでバギー自体の重さも増えてきます。重いからこそ操作性を重視して作られているものもあります。
誰がメインで使うか、使用前後どのように扱うか(車に乗せるか・階段を昇降するか・置き場所等)でバギーの重さ・畳んだ時の大きさも考慮に入れると良いでしょう。
長身の方はハンドルの高さもチェックポイントです。
できるなら実際店舗へ行って実物を手にとって何台か試してみるのが良いかと思います。
折りたたみ方は重視しなくてもいい
子供が複数いますので、片手での折りたたみにこだわる必要はありません。折りたたむ時はどこかに子供を置いてからになるので、たたみやすさは二の次でいいと思います。最初は慣れなくても使ううちに慣れてきます。
軽量&スタイリッシュ・横型2人乗りベビーカー・バギー5選
横型ベビーカー・バギーはなんといっても軽量。子供達は隣同士に座るので楽しそうです(たまにケンカにもなりますが・汗)。
一人使用の場合に操作性が悪くなる問題ですが、空席にカバン(マザーズバッグ)を置くとある程度解消されます。
生後1ヶ月から使用可。長く使えるお得感
- 対象月齢:1ヵ月頃~3歳頃
- 体重目安:一席15kgまで
- サイズ:使用時W80.7×D74.5-77.0×H106cm / 折りたたみ時W53-75×D46×H93cm
- 重量:10kg
- タイヤ径:-
- 座面高:45cm
- オプション:バスケット
コンビから二人乗りベビーカーが登場しました。2シートとも生後1ヶ月頃から使えるので、双子ちゃんにぴったり。シートごとにリクライニングOK。倒すと自動的にヘッドレストが現れます。後部タイヤの中央にブレーキペダルがあり、そこを踏むだけで後部タイヤ全てにブレーキがかかる親切設計です。
折り畳み方式は三つ折りで自立可能。フルリクライニングしていても戻さずたためます。
エアタイヤで操作軽々!幅も71.5cmとコンパクト設計
- 対象月齢:3ヵ月頃(首が座ってから)〜3歳頃
- 体重目安:一席15kgまで
- サイズ:使用時 W71.5×D90×H95cm / 折りたたみ時 W71.5×D45×H82cm
- 重量:13kg
- タイヤ径:20.3cm
- 座面高:44cm
- オプション:レインカバー・エアポンプ・バスケット・ドリンクホルダー・リストストラップ
空気を入れる大型タイヤ(専用エアポンプ付)ですので、凸凹道でも赤ちゃんに伝わる振動が軽減され、少しの段差でも楽々乗り越えることができます。幅広の横型バギーの中でも最少幅クラスの71.5cmは車椅子とほぼ同じ、ほとんどのエレベーターにスムーズに入れます。車輪が本体より内側についてるのが親切ですね。
リクライニングは独立していますので、各子供の状態によって調節可能です。折り畳み時に自立するのも便利です。
双子育児を存分に楽しむ!おしゃれで機能的な英国生まれ
- 対象月齢:1ヵ月頃~4歳頃
- 体重目安:一席15kgまで
- サイズ:使用時 W72×D70×H103cm(ハンドル高103-106cm) / 折りたたみ時 W50×D103×H38cm
- 重量:13.8kg
- タイヤ径:14cm
- 座面高:44cm
- オプション:リバーシブルフットマフ(デザイン2柄)・ヘッドパッド・ショルダーパッド・カップホルダー・MP3プレイヤー対応スピーカー・レインカバー・日本語説明付
とにかく可愛いデザインで、おでかけするのが楽しくなりそう。ハンドルがバーではないので体重差のある子供達が乗っても押しやすいです。また、ハンドルの高さも103cmと106cmの2段階で調節可能。長身の方でも楽々動かせます。
リクライニングは4段階、最大165度まで倒せますので1ヶ月頃から利用できます。
腰が座る7ヶ月頃から。セカンドに最適・超軽量バギー
- 対象月齢:7ヵ月頃~24ヶ月頃
- 体重目安:一席15kgまで
- サイズ:使用時 W80×D70×H94cm / 折りたたみ時W34.5×D26×H104cm
- 重量:約5kg
- タイヤ径:11.5cm
- 座面高:-
- オプション:-
アルミをフレームに使用した超軽量バギーです。ショルダーストラップもついて持ち運びも楽々。とてもコンパクトになるので車に乗せてもかさばりません。小難しい機能はついておらず、とってもシンプル設計。お値段も超軽量です。
ちなみに私はこのタイプを使用していました。
ちょっとこれ欲しかった(笑)分割できる二人乗りベビーカー
- 対象月齢:新生児~3歳頃
- 体重目安:一席20kgまで
- サイズ:使用時 W98×D55×H99cm / 折りたたみ時W98×D20×H59cm
- 重量:約9.9kg
- タイヤ径:11.5cm
- 座面高:52cm
- オプション:-
思わず本音が…(苦笑) 横型バギーを分けられたら…と考えるママさん達の夢が叶いました!
用途や大人の人数によって2つに分割可能です。幅98cmは正直行く場所が限られてきますが、分割することによって解消できます。
そしてこのバギーのすごいところはコンパクトに折りたためること。分割したら各自小脇に抱えられるくらい小さくなるんです。これは飛行機で機内持ち込みができる大きさ。車に積んでも場所を取りません。
小回りが利くスマートさ・縦型2人乗りベビーカー・バギー3選
縦型ベビーカー・バギーは横幅が一人用とほぼ同じなので、人混みや狭い通路でもスイスイ通れます。ただ、乗る場所でケンカになることも。折り畳んでも嵩張りますので、置き場の確保は十分にしておきましょう。
2人乗りに見えない!コンパクトなのに18kgまでOKの頑丈設計
- 対象月齢:6ヵ月頃~3歳頃
- 体重目安:一席18kgまで
- サイズ:使用時 W52xD88.5xH107cm / 折りたたみ時 W30xD116xH44.5cm
- 重量:9.8kg
- タイヤ径:16cm
- 座面高:前席 38cm / 後席 50cm
- オプション:レインカバー
横幅がわずか52cm!一人用バギーと変わりません。なので普通幅の改札も楽に通ることができます。縦型ベビーカー最軽量級の9.8kgにも関わらず、前後とも18kgのお子さんまで乗せることができます。
さらに前後の座席の高さが12cmも違うので、後ろの子もストレスなく前を見ることができます。
後部席は生後1ヶ月から。タイヤが大きくスイスイ動きやすい
- 対象月齢:前席 6ヵ月頃~3歳頃 / 後席 1ヶ月〜3歳頃
- 体重目安:一席15kgまで
- サイズ:使用時 W57xD121xH107cm / 折りたたみ時 W57xD108xH39cm
- 重量:10.1kg
- タイヤ径:前輪 18cm / 後輪 25cm
- 座面高:前席 57cm / 後席 50cm
- オプション:レインカバー
後部席はリクライニングが160度まで倒せるので、寝かせた状態での移動がOK。両席ともハイシートで照り返しの熱やホコリから遠ざけます。
ハンドルはバーなので片手で押しても疲れにくい仕様になっています。折りたたむと奥行きが39cmととてもコンパクトに。置き場所に困りません。(自立するかはお問い合わせください)
一人目が大きくなっても大丈夫。後部席を取り外して大変身!
- 対象月齢:前席 6ヵ月頃~4歳頃 / 後席 6ヶ月頃〜4歳頃・立ち席 2歳半〜4歳頃
- 体重目安:一席18kgまで
- サイズ:使用時 W55xD125xH110cm / 折りたたみ時 W55xD55xH125cm
- 重量:15kg
- タイヤ径:19cm
- 座面高:前席 57cm / 後席 50cm
- オプション:立ち席用背もたれベルト・簡易椅子・ドリンクホルダー付きテーブル
このバギー、後部席を取り外すとバギーボードの上に立ったり、椅子を取り付けてママと対面で座ることができるんです。立つ時は背もたれベルトで支えることも。バギーはもういや、でも長く歩けなくてぐずっちゃう時期にぴったりです。
そして各座席の前にはドリンクホルダー付きトレイが設置されており、子供達は好きな時にお茶を飲んだりできます。ハンドル前にもついてますので、ママも押しながらちょこっとおやつ&水分補給ができるのは嬉しいですね。
圧巻・3人以上乗りベビーカー・バギー3選
3人乗りはバランスの問題で縦型のみ、4人乗りは横型を2つ前後につなげた形になります。
腰がすわったら3人でおでかけできます。
- 対象月齢:6ヶ月頃〜15kg
- 体重目安:一席15kgまで
- サイズ:使用時 W56×D150×H104cm / 折りたたみ時 W56×D135×H49cm
- 重量:18.35kg
- タイヤ径:19.5cm
- 座面高:45cm
- オプション:レインカバー・ドリンクホルダー
各シートとも5点ハーネス付きでリクライニング可能です(フラットにはなりません)。
座席下に大きなバスケットがついてますので、お出かけに必要な大量の荷物もすっきり収納できます。
2・3人目が双子ちゃんだった時に
- 対象月齢:6ヶ月頃〜20.4kg(身長102cm)
- 体重目安:前席18kg / 後席 20kg
- サイズ:使用時 W55×D140×H112.5cm / 折りたたみ時 W55×D160×H35.5cm
- 重量:16kg
- タイヤ径:-
- 座面高:-
- オプション:チャイルドトレイ(前・後部席)
一人がしっかり立てる兄弟用です。カーシートをアダプター(共に別売)で取り付けると赤ちゃんの時から使えます。各席に大きなサンフードがついてますが、座席に段差があるため後部のお子さんもしっかり前が見えるようです。各ハーネスには反射シートがついてますので暗い道でも安心です。
最後部のスタンディングボードは2.5歳〜身長112cmのお子さんまで対応します。
カラフルな4人乗り!
- 対象月齢:6ヶ月頃〜3歳頃
- 体重目安:15kgまで
- サイズ:使用時 W79×D117×H118cm / 折りたたみ時 W79×D119×H70cm
- 重量:22kg
- タイヤ径:前輪 約20cm / 後輪 約25cm
- 座面高:-
- オプション:-
4人でお出かけができます!車輪には耐久性に優れた合成ゴム素材を使用、大型ベアリングでスムーズな操作性を実現しています。各シートはリクライニングも可能で、外して手洗いもできます。本体下部には大型バスケットが、後部には4つのボトルホルダーがついています。
折り畳み時は前のフットステップを外すことによって自立もできます。
親子ともストレスフリーな乳母車
- 対象月齢:新生児〜3歳頃
- 体重目安:-
- サイズ:W53xD89xH98cm
- 重量:18kg
- タイヤ径:29.5cm
- 座面高:41cm
- オプション:販売店・種類により異なります
安定感抜群の4輪乳母車。2018年4月から全てのプスプスに高強度パイプが採用され、特注せずに双子ちゃんにも使える様になりました!
大きいように見えて実は普通の改札も通れるほどスリム。車輪カバー(別売)をつければそのまま室内に持ち込んでベビーベッドの代わりにもなり、お散歩帰りに寝落ちちゃっても大丈夫。折り畳みはさすがにできませんが、カゴと台車を分離すると軽も含めてほとんどの車に積むことができます(詳しくは販売元にお問い合わせください)。
場所・お財布が許すならば、オススメです。赤ちゃんの時はベッドと同じ様に寝かせられるし、大きくなるとお座りやたっち(要別売フェンス)もできます。おもちゃなども持ち込み放題。移動中も2人で遊べます。ベルトで固定しなくてもいいので、親子共々お出かけが楽しくなりそう。
他にも別売オプションとして様々なデザインの幌やシーツカバーやレインカバーなどがあります。
番外編:トレーラーバギー
日本では見たことなかったんですが、スイスで友人がこのタイプを使っていて、とても便利そうだったので検索をかけたら日本にもありました。
- 対象月齢:座れる頃〜年長さん(最大身長111cm)
- 体重目安:合計(トランク内荷物含む)45kg
- サイズ:使用時 W77xD90xH90cm / 折りたたみ時 W77xD94xH28cm
- 重量:12kg
- タイヤ径:20インチ(50.8cm)
- 座面高:-
- ※2018年6月22日入荷予定です。
これは自転車に取り付けるトレーラーにバギーとしても使えるように前輪がついたものです。
中は広く、子供2人用のシートベルトがあり、おもちゃを持ち込んだりすると、さながら小さな移動子供部屋です。両側にメッシュ窓がついていて、開いてる部分は前だけですのでおもちゃを落としにくく、買い物時などに不用意に商品棚へ手を伸ばされることがありません。
後ろに巨大なトランクがあり、保育園用の荷物(布団など)・子供のおもちゃ・スーパーの買い物かごなども楽々入れることができます。大きな車輪で段差など気にならずに押しやすいです。
※この製品はトレーラーとして自転車で牽引して使うことを前提としていますが、日本の道路交通法には人を乗せての牽引についてははっきりと書かれていないそうなので、ここではバギーとして徒歩で押しての使用を推奨しています。
1人用ベビーカーを使う時は…
3人以上になると自然と大型バギー購入の覚悟ができますが、2人だとできれば1人用でまかないたい、と思う方もいるかもしれません。
そんな時は最初は1人用バギーに抱っこ紐を併用して、大きくなっていよいよ抱っこが難しくなったら簡易双子バギー(上記参照)を使ってみては。
一人目がたっちできる場合は今あるバギーにボードを取り付ける手もあります。
ほとんどのバギーに設置可能。1歳半から使えるボード
一般的なベビーカーの後輪部に取り付けることができるボードです(詳しくは販売元へお問い合わせください)。ママとベビーカーの間に立って、ママと一緒にベビーカーを押しているような気持ちになりますね。使わない時は付属の専用ベルトで取っ手にぶら下げるかワンタッチで取り外せます。
座れる部分がついたタイプもあります
このサドルを使うとママと対面で座ることができます。ただし、サドルを使う場合はバギーの座席リクライニングを起こしてください。
また、ハンドルの位置によって設置できても座れない機種もありますので、詳しくは販売元にお問い合わせください。
実録・筆者の双子とお出かけ遍歴
参考になるかわかりませんが、双子母のjumelleが辿った道を記しておきます。全期間において郊外ニュータウンで車なし、ほぼ全ての日常の用事は徒歩圏内で済ますことができ、最終移動手段は公共機関でした。
1:産前〜2ヶ月:エレベーターなしの団地3階住まい
スペック:抱っこ紐2組・1人用AB型ベビーカー2台・外出要員2〜3名
当時はまさか双子が授かるとは夢にも思わず、エレベーターなしの団地3階に住んでいました。
なので、まずはどうやって3階から降りるかが重要でした。
出産時は新生児用横抱き抱っこ紐を2個レンタルしてタクシーで帰宅、1ヶ月検診まで使いました。大人2人以上で外出しようと決めていたので、出産前に1人用AB型ベビーカーを2台購入していました。
しかし毎回ダンナがベビーカーを1階まで降ろしてから戻ってきて、2人で1人ずつ抱っこして降りていたので、いつも下に置いたままのバギーが気になって仕方ありませんでした(義母が来てくれてからはその心配がなく楽でした)。
その後、子供達が2ヶ月の頃同じ敷地内で1階の部屋が空いていたので即引っ越しました。
2:2ヶ月〜1歳半:団地1階住まい
スペック:抱っこ紐2組・1人用AB型ベビーカー2台・双子用横型バギー1台・外出要員1〜2名
1階に越したので、外出がとても楽になりました。1階といえども地上まで4ステップほど階段がありましたが、目の届く範囲ですので大丈夫。最初は首すわり前から使える抱っこ紐と1人用ベビーカーの併用、首がすわってからはおんぶもできる抱っこ紐を愛用しました(胸元が空くので買い物が楽)。
また、先輩双子ママから双子バギーを譲り受け、お座りができるようになってからはこのバギーで外出するようになりました。ただ少し幅が広く(79cm)、その上くるくる回る前輪がひっかかるなどして駅の小型エレベーターに乗る時に苦労したので、子供達が1歳の頃、幅の狭いタイプ(76cm)に買い換え、楽になりました。たかが3cm、されど3cmです。しかしその分(?)ハンドルが低くなり、押すのが大変になったのは残念でした。
3:1歳半〜バギー卒業:エレベーター付きアパート2階住まい(スイス)
スペック:双子用横型バギー1台・外出要員1〜2名
買い換えたバギーを持ってスイスへ。引越時に1人用ベビーカーは中古販売へ出し、引越しの費用にしました。抱っこ紐は長距離移動の時にのみ利用。仕方なかったとはいえ、1歳半(約10kg)の長時間抱っこは紐を使ってもかなりきつかったです。
引越してからはバギーのみを使い、2歳半頃から徐々に活躍の場は減りながらも(写真の様にほぼおもちゃ)、3歳の誕生日頃までは使ったようです。大暴れ女子だったので(苦笑)、最後はかなりボロボロに。かの先輩ママさんの様に誰かに譲れるような状態ではありませんでした。それでも最後まで(主要部分は)壊れずに使い切ることができました。
自分達のライフスタイルにあったものを
同じ日本といっても住む場所・状況は様々。近くに住む先輩双子・年子・子供2人以上のママさんがいたらぜひお話を聞いてみてください。違う状況でも近所での実体験は自分達の行動と照らし合わせて参考になる部分があると思います。
また、バギー上の「ケンカ」についてですが、幼い子供が2人以上近くにいればどんなに周りが頑張っても必ずケンカします。これは仕方ないことですので、子供の性格がわかった上で回避できるならした方がいいですが、それ以外の場合は気にしなくていいと思います。
Weedsさんが体重目安17キロ以上のベビーカー・バギーをまとめています。こちらもどうぞ。