アルミのお弁当箱のイラストがはげる!
子どもの保育園・幼稚園用のお弁当箱として定番ともいえるアルミのお弁当箱。母としては無地でシンプルなものをながーく使ってもらいたいというのが希望なのですが、売り場に並んだキャラクターのお弁当箱をビシッと指差し、わき目もふらずにコレがほしいのと嬉々としている顔を見ると、入園のお祝いね、なんてついつい財布のひもを緩めてしまいます。
そして後悔するのです。「1年も使わずに、イラストが剥げてなくなったよ~」と。娘が使っていたアルミのお弁当箱もご多聞に漏れず、せっかくのアナもエルサも、顔がまだらにはげて無残な姿になってしまいました。本体はまだしっかりしているのに、イラストだけが消えていく……。新しいものに取り換えるほどの潔さをもちあわせていないので、どうにか使えるようにする方法を調べてみました。
アルミお弁当箱のリメイクアイテムを探せ!
デコパージュを調査
初めに思い付いたのが「デコパージュ」です。紙ナプキンなら娘が喜ぶ柄がきっとあるだろう、バッグや靴をDIYできるくらいだから耐水性には優れているだろう、と白羽の矢を立てました。調べてみると「モッドポッジ ディッシュウォッシャーセーフ」というデコパージュ液は食器に使えて食洗器にも対応するのだとか。しかしネット通販で見ると1本あたりなんと1,500円を超えるお値段。キャラクターが描かれているアルミのお弁当箱は新品でも1,500円~2,000円ほど、キャラクターにこだわらなければ1,000円以下で手に入るものもあることを考えると、コストが見合わないなと断念しました。
▼こちらがその商品。オリジナルマグを作るのにはよさそう。
手芸屋さんで材料を物色
続いて近所の手芸屋さんに足を運び、一通り店内を見て回ったのですが用途に適したそれらしい商品は見当たりません。そこで店員さんに「アルミのお弁当箱をリメイクしたい」という目的を伝えおすすめのアイテムを聞いたところ、通常のデコパージュ液では耐水性に限界があり、お弁当箱への使用には耐えられないのではないかというお話。手軽に試してみるなら耐水性のシールが良いのではと教えていただきましたが、お店では取り扱いがないということで、シールを求めて別のお店へ移動します。
100均シールを使ってリメイク
手芸屋さんはショッピングモールに入ったお店。そこで同じ敷地内にある100均のダイソーをのぞいてみました。そこで目をつけたのがきらきら光るレース状のデコシールです。耐水性があるとは描かれていませんが、私の中ではほかのマスキングテープと比べて比較的高い粘着力があるイメージ。100均だったらダメでもともとと、軽い気持ちで購入しました。キラキラ好きの娘からもこれならOKというお許しがでたのも、買った理由のひとつ。
らくらく3ステップのリメイク方法
1.まずは残ったイラストを除去
イラストがはがれたとはいえ、まだしぶとく残っている部分があります。そんな頑固なイラストを落としていく方法で、私が試したのは2つ。1つがネイルをはがすときに使う除光液と、もう1つがマスキングテープでテコテコ落とすやり方です。
除光液を含ませたコットンでふき取ると、イラストはするりと落ちていきます。マスキングテープはしっかりとイラスト面に密着させてから、はがしとることを繰り返しましょう。
なお、除光液をアルミのお弁当箱に使用することに関しては、メーカーに問い合わせたところ下記の回答を得ています。「除光液をアルミのお弁当箱に利用する方法は想定しておらず、安全性については検証されていないため、安全性を優先するためにはアルミのお弁当箱への使用は避けたほうがよいかもしれません」。安全面が気になる方は、テープで根気よくはがしていくことをおすすめします。
2.表面がきれいになったら洗剤で水洗い
イラストを落とすことができたら、カスが残らないよう食器用洗剤でしっかり水洗いして乾かします。少しイラストが残っている程度であれば、爪などで軽くこすって落とすことができますよ。
3.レースシールでデコレーション
表面がしっかり乾いたら、今度はデザインを決めていきます。レースシールは太いタイプと細いタイプの2種類がパッケージされているもの。全体のバランスを考えながら配置を決めて、ちょうどよい長さにカットしてから貼り付けていきます。娘が使っていた370mlのお弁当箱は、太いシールと細いシールを組み合わせて1つのパッケージで全体を貼り付けることができました。
レースシールの耐久性
レースシールでデコレーションしてから2ヵ月、10回ほどの利用で今のところ大きな剥がれは発生していません。ところどころ切れてしまっている箇所がありますが、レース仕様のためそれも目立たず。幼稚園の保温庫でも問題はなく使えています。しばらくこのまま使っていけそうです。
セリアの耐水・耐熱シールも注目!
セリアではキッチン小物や食器などのリメイクにも使えるお湯・電子レンジOKの耐熱・耐水シールが販売されています。デザインはアメリカンだったり、男前テイストだったり。ポップなものやシンプルなものがお好みなら、セリアのシールもチェックしてみてはいかがでしょうか。